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ミドリムシ燃料のコストを低減、田んぼの造成技術で

8/2(水) 8:10配信

スマートジャパン

 カーボンフリーな未来のバイオ燃料の原料として期待されている微細藻類。藻類の研究開発に取り組むユーグレナは小橋工業株式会社(岡山市)と共同で、三重県多気町にある研究所内に、新型の微細藻類培養プールを建設し、2017年7月31日から運用を開始した。水田の造成技術を活用することで、建設コストを大幅に抑えたのが特徴のプールだという。

 微細藻類を利用したバイオ燃料の実用化を目指す上では、コストの低減が欠かせない。そのためには、屋外に建設する培養プールなどの建設費や運用コストの低減も必要になってくる。ユーグレナと農業機械メーカーの小橋工業は2014年9月に共同研究開発契約を締結し、低コストな培養プールの建設手法について研究を進めてきた。

 今回多気町に建設した培養プールは、水田造成の「あぜ塗り」という技術を応用しているのが特徴だ。これは土を盛り上げて固め、田と田の間に仕切りを作る技術である。コンクリートを利用せず、あぜ型に固めた土壌だけで建設されている。

 コンクリートを利用する培養プールでと比較して、建設コストを10分の1程度に抑えられる他、建設工期も4分の1程度に短縮できる。大量に必要となる燃料用の微細藻類の生産コスト削減や、生産量の柔軟な拡大に大きく寄与するという。

 今回建設した培養プールの規模は、1基当たり約1000m2。ユーグレナは培養規模の拡大に合わせて約3000m2まで増設を進める予定だ。