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単身女性の住宅購入「約5人に1人」が年収200万円台 購入金額の平均は?

8/2(水) 17:20配信

ZUU online

住宅ローン専門金融機関のアルヒは2016年に同社のフラット35を利用した女性単身者の成約データより、「単身女性の住宅ローン利用状況調査」を行い、その結果を発表した。社会環境の変化や低金利を背景に、女性単身者も住宅ローン利用に前向きであるとされるが、調査では正社員だけでなく、派遣社員やパートタイマー等、幅広い層での利用が進む実態が浮かび上がった。

■単身女性の住宅購入者の多くが30~40代で住宅購入を決断

総務省の「平成27年度国勢調査」によると、15~64歳の単身女性の持家比率は約20%となっている。近年は低金利環境が住宅購入を後押ししている事に加え、2004年に共同住宅でフラット35を組む際の最低床面積が50平方メートルから30平方メートルに引き下げられた事も住宅ローンの利用を促している。もちろん女性の社会進出が進んでいる事がその背景にある。

女性単身者の住宅購入種別を見ると、62%が中古マンションを購入している。新築マンションが17%で続く。女性単身者の多くはマンションを購入しているという結果が明らかとなった。中古建売住宅は9%、新築建売住宅は7%であった。

また、購入時の年齢調査によると、全購入者の平均年齢は42歳という結果となった。年代毎に見ると、40代での購入が最も多く42%、30代が33%、50代が13%と続いた。経済力と住宅ローンの返済期間の見合いから、30~40代で住宅購入を決断するケースが多いと見られる。

■単身女性の住宅購入者 平均年収は447万円、平均購入金額は2596万円

国税庁の「平成27年民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の年間平均給与を男女別に見ると、男性は521万円であるのに対し、女性は276万円という結果が出ている。女性の給与水準は男性の約半分に留まっているが、単身女性の住宅購入では資金面でどのような特徴があるのだろうか。

アルヒによると、単身女性の住宅購入者の平均年収は447万円となった。年収の割合を見ると、300万円台が24%で最も多く、200万円台と400万円台が共に22%で続いた。約5人に1人は年収200万円台での購入となっている。また、年収400万円台までの層が74%と多数を占めており、年収の高い層だけでなく、幅広い層の単身女性が住宅購入に踏み切っている事が分かる。

また、職業別に見ると、会社員が最も多く、全体の65%を占めた。自営業が10%とそれに続いた。注目すべきは派遣社員、パート等がそれぞれ6%、短期社員が2%という結果である。割合としては少数であるものの、正規社員だけではなく、非正規社員の単身女性も住宅ローンを組んで住宅購入を行っているという事が分かった。低金利環境下で住宅購入の必要資金が下がっている事に加え、金融機関各社も女性向け住宅ローンに力を入れており、非正規社員の住宅ローン審査も以前より軟化しているようである。

単身女性の物件購入金額は平均で2596万円、平均借入金額は2186万円となっている。単身男性の平均購入金額が2750万円、平均借入金額が2460万円である事を考えると、男性よりも金額を抑えた物件を選ぶ傾向にある事が分かる。また、年収に比例して購入金額や借入金額も増加する傾向も明らかとなっている。年収200万円台の場合、平均購入金額は1572万円、平均借入金額は1248万円となっているが、年収500万円台の場合だと、平均購入金額は3340万円、平均借入金額は2766万円となる。年収1000万円以上だと、平均購入金額は5776万円、平均借入金額は4619万円まで上がる。単身女性も年収に応じた家探しを行っているという結果となった。

国立社会保障・人口問題研究所によると、2015年の女性の生涯未婚率は14.06%と5年前より3.45ポイントの増加となっている。単身女性の増加に伴い、単身女性の住宅購入は今後も増加していく可能性がある。単身女性の住宅購入の敷居は下がっているが、今回の調査では、その恩恵が年収の高くない層や非正規社員等、幅広い層に及んでいる事が明らかとなっている。住宅購入が今後ますます身近なものになっていく事を期待したい。(ZUU online編集部)

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最終更新:8/2(水) 17:20
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