ここから本文です

【ライブレポート】日本一おもろいバンドを決定する<♀フェス>が新宿Renyで爆笑開催

8/3(木) 11:13配信

BARKS

「どのバンドが一番おもろいか? ここで決めたらええねん」と、謎の主催者・♀田氏の招集により、日本中のおもろいバンドが集結。お客さんの投票によって、“日本一おもろいバンド”が決定するライブイベント『♀フェス ~日本一おもろいバンド決定戦~』が、8月1日(火)新宿Renyにて開催された。

◆『♀フェス ~日本一おもろいバンド決定戦~』 画像

「面白いに特化したフェスって、無いと思うんだよね」と、主催者の♀田氏がこのイベントの趣旨を語るVTRで始まった。この日出演する全6バンドが格闘技大会風に紹介されると、2階席の各バンドのメンバーにライトが当たり、フロアから歓声が上がる。全バンドの紹介が終わると、「今日一番エラい人」の紹介に、スモークの中から♀マークのマスクをかぶった♀田氏が登場。「今日出るバンドは、ほとんど俺のiPodの中身。好きなバンドしか出ない」と語り、「一番おもろいバンドを決めるのは、俺とここに集まったお前らだからな!」と告げると観客から歓声があがり、♀田氏が♀フェスの開会を宣言する。

♀田氏がくじ引きで出演順を決めたという、この日。高音シャウトを会場に響かせ、♀フェスの幕を開けたのはトップバッターのTHE冠。重厚なメタルサウンドとハイトーンボーカルで魅了した「帰ってきたヘビーメタル」でステージが始まると、メロウな演奏に乗せて「あんた、いつまでヘビメタやってんの?」と切ないヘビメタ・エピソードを漫談風に語る「エビバディ炎」で爆笑を生む。さらに曲調がヘヴィに展開し、ヒートアップしてフロアに飛び込む冠。観客にリフトアップされて気持ちよく熱唱すると、「夢のようなフェスですね!」と本当に嬉しそうな笑顔を浮かべた。ラスト、「間違いなく、ここがいま一番面白い場所です。このまま盛り上げて次に繋ぐぞ! 俺はそのための最年長前座じゃ、分かってんのか、オイ!」と観客を煽ると、「糞野郎」、「担がれた冠」とアッパーな曲を立て続けに披露。しっかり会場の熱を上げ、最年長前座の役割を果たした。

1年8ヶ月ぶりの貴重なライブとなった巨乳まんだら王国。は、強烈な個性を放つ13人の構成員が集結。事前に配られた赤い国旗がフロアを埋め尽くす中、観客は旗を振りながら「国歌斉唱」を大合唱。「ちん毛02」、「肛門」とアッパーなパーティーチューンが続き、観客が掛け声や振り付けを合わせると、会場中に妙な一体感が生まれる。ダンスや掛け声で楽しく賑やかにステージを盛り上げる構成員や、楽曲とリンクした映像も効果的に使われた、エンタテイメント性の高いステージに、初めて見るであろう観客もステージに釘付けになり、「ホルスタイン」、「割礼カレー」といった人気曲では、フロアに大きな渦が生まれる。ラスト「69 ~six nine~」では会場中が「69!」の掛け声を合わせる中、全身網タイツ姿の教祖(Vo&Electro)がフロアにダイブ。必死でサーフする教祖の姿に、大きな笑い声と歓声、そして女子の悲鳴が上がっていた。

ヤバイTシャツ屋さんは、「一番とか決めるのやめませんか? みんなで手ぇつないでゴールしましょう。ゆとりなんで、そういう教育受けてきたんで」と笑わせながら、「面白いで争うとほかのバンドに勝てないから、楽しいに振り切ったライブやろうと思ってます」と意気込みを語り、ライブの楽しさを凝縮したステージを展開。「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」で会場中がジャンプを合わせ、「L・O・V・E タオル」でタオルが回り、「貴志駅周辺なんもない」でコール&レスポンス。さらに「ライブで楽しいやつ、全部やってんねんけどまだあんねん」と、頭の上で輪を作り、その場でぐるぐる回る新しいサークルモッシュを提示し、NHK「おかあさんといっしょ」から、「スプラッピ スプラッパ」のパンキッシュなカバーを披露。ラストは「あつまれ!パーティーピーポー」で会場中を踊らせ、笑顔を生み、楽しいに振り切ったライブを貫いた。

揃いの新生姜のかぶり物で登場した打首獄門同好会は、新生姜によく合う“日本の米”を賞賛した「日本の米は世界一」のヘヴィでキャッチーな歌と演奏でライブスタート。大澤敦史(Gt&Vo)が「続いて、「糖質制限ダイエットやってみた」です」と曲紹介すると、河本あす香(Dr)から「米食べないんかい!」とツッコミが入り、笑いが起きる。「“おもしろ”って基本、関西の人を指す言葉だから! 俺たち以外、全員関西で、草サッカーチームが一流リーグに放り込まれた感じ」とプレッシャーを語りながら、会場中がせせりコールを合わせた「ヤキトリズム」、フロアにマグロの浮き輪が舞った「島国DNA」と小道具も駆使して盛り上げ、ラストは曲中、「ステージに立つ者として、何が幸せか? それは面白いと言ってもらえること。笑い疲れるほど、楽しませてやるぜ」と語り、幸せを歌った「フローネル」で会場を幸福感に包んだ。

楽器隊のダンスで始まった四星球は、北島康雄(Vo)がおもしろバンドの大先輩である、ニューロティカのあっちゃんを模したピエロ姿で登場。「先輩の言葉を借りると「やりたいことをやらなきゃ嘘になっちまうぜ」ってことで」と、「運動会やりたい」でライブがスタート。「日本一おもろいの称号、どうしても欲しいです。今年は僕たちに下さい! そしたら色んな所で自慢して、ライブハウスをもっとおもろくしますから」と優勝への意欲を語ると、「クラーク博士と僕」、「Mr.Cosmo」の観客を巻き込んでの演出や大合唱で、ライブハウスを使って思い切り遊び、お客さんの盛り上がりも最高潮。ラストは巨まんや花団といった同じ時代を戦ってきた共演者たちへの想いを語り、たっぷり気持ちを込めて「明日まで km」を熱演。温かい空気のまま終了かと思いきや、最後はまさやんが客席に降りて、頭ですいか割りを披露。会場を笑いに包んだ。

イベントのラストを飾ったのは花団。ライブ前日、事故に遭ったカズ(Vo)が、メンバーの手によって“おもしろロボ”に改造されるというコント映像で始まり、幕が開くとステージの上には5メートルはある、金色のカズロボが登場! ダンボール製のハリボテが脚立に貼り付けられているようにも見えるカズロボが器用に両手を上げて、バンザイの振り付けをしながら「先輩はところてん」を歌い始める。しかし、さほどウケていない客席に業を煮やし、ロボから降りて来てしまうカズ。ロボット風の衣装で再び歌い始め、「最初からこれで良かったやん!」とメンバーにツッコむ。その後、「ラーメンチョップ」、「俺のブーメラン」とライブ鉄板曲で会場を沸かせるが、ガンちゃん(Gt)が突然、尾崎豊「15の夜」を歌い始めたところから様子がおかしくなる。

演奏に加わる潤八(Ba)とたっちん(D)、ガンちゃんの歌に合わせて大合唱する観客。ステージには知らない人が登場してメンバーと演奏を代わり、メンバーがカズを差し置いて、フロントに立つ。さらにステージにはサックス、ダンサー、男女コーラス、ラッパーなど知らない人が増え続け、気がつくとステージを埋めるほどの大所帯になっており、ステージはカズ以外、全員参加の「蒲田行進曲」で壮大なエンディングを迎える。観客の大きな拍手に送られて、ステージを去っていく出演者たち。一人残されるカズ。するとそこに主催者である、♀田が登場し、「なにやってんだよ! ちゃんとやるって言っただろ!!」とカズを叱責。会場中の拍手と笑い声が止まない中、全ての出演バンドがステージに呼び込まれ、お客さんの投票タイムへと移行。いよいよ“日本一おもろいバンド”が決定される。

観客と主催の♀田氏が1番目と2番目に面白かったバンドに“超面白玉(ちょーおもしろだま)”を投票し、その投票数で日本一おもろいバンドを決める投票タイムがスタート。観客が自分のバンドに票を入れていく様を目の前で見せられるという、バンドにとってはかなり酷なこの時間。一喜一憂するバンドマンたちを見て、♀田氏は「これ、面白いなぁ!」と大喜び。投票の結果、日本一おもろいバンドに選ばれたのは四星球! ♀田氏から日本一おもろいバンドの証である、♀フェス特製のジャケットを授与され、「ほんま、嬉しいすわ!」と大喜びする四星球。「今日は本当に面白かったです! 好きなバンドしか出ないイベントって、いいよ。また遊ぼうぜ!」 と♀田氏が♀フェスを締めくくる。

これで終わりと思いきや、♀田氏の「でもさ、もう一曲くらいみんなで遊びたいよね」の言葉で、会場に流れた曲はゴールデンボンバーの「女々しくて」。出演者、観客含めての合唱が始めるが、みんなうろ覚えで上手に歌えない。するとその時、「ちょっと、ちゃんと歌ってよ!」と登場したのは、ゴールデンボンバーの鬼龍院 翔。本人登場に会場がどよめく中、鬼龍院が「女々しくて」をしっかり歌い上げ、イベントは大団円で幕を閉じた。

終演後、会場に流れたVTRでは、♀田氏の「来年もやろっか」の言葉に、<『♀フェス ~日本一おもろいバンド決定戦~ 2018』来夏開催>の告知が打たれ、観客から拍手と歓声が起きる。日本中にまだまだ潜んでるであろうおもろいバンド、新進気鋭のおもろいバンドが集い、その年々の一番おもろいバンドを決定する場として、来年以降もこのフェスが開催され、さらに大きなフェスに成長していくことに期待したい。

Text:フジジュン
Photo: Shingo Tamai

SETLIST
●THE 冠
01.帰ってきたヘビーメタル
02.哀罠メタル
03.エビバディ炎
04.糞野郎
05.担がれた冠
●巨乳まんだら王国
01.国歌斉唱
02.ちん毛02
03.肛門
04.ハヨシコレ ~How!? Your seccret!~
05.ホルスタイン
06.割礼カレー
07.69
●ヤバイT シャツ屋さん
01.Tank-top of the world
02.メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
03. L・O・V・E タオル
04.喜志駅周辺なんもない
05.スプラッピ スプラッパ
06.ネコ飼いたい
07.あつまれ!パーティーピーポー
●打首獄門同好会
01.日本の米は世界一
02.糖質制限ダイエットやってみた
03.ヤキトリズム
04.島国DNA
05.フローネル
●四星球
01.運動会やりたい
02.クラーク博士と僕
03.Mr. Cosmo
04.明日までkm
●花団
01.先輩はところてん
02.ラーメンチョップ
03.俺のブーメラン
04.15 の夜
05.蒲田行進曲

関連画像
<pageend>






















Photo: Shingo Tamai

最終更新:8/3(木) 11:13
BARKS