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「日本国が本当の意味での独立国家として、50年先も100年先も続くこと」石破茂氏が語った“夢“

8/2(水) 6:01配信

AbemaTIMES

■官邸にいると、国民の本当の声というものが聞こえにくくなる

(C)AbemaTV

 「街頭に立ってみると、駆け寄ってこられて、今の政権に対する不満をこれまでにない調子でおっしゃった方が相当数いた。きわめて印象的なものだった」。

 東京都議選で歴史的惨敗を喫した自民党。“ポスト安倍“との呼び声も高い石破茂氏は、現政権に危機感を感じているという。8月3日の内閣改造を前に、AbemaTV『AbemaPrime』が本人を直撃した。

 ANNの世論調査によると、内閣支持率は危険水域に突入、7月の時点で29.2%にまで落ち込んでいる。3割を下回ったのは、2012年の第2次政権発足以来、初めてのことだ。

 石破氏は「幹事長として2年、大臣として2年、安倍総理の下で働いたが、確固とした自分の信念というかアイデンティティを持っているので、それと違う考え方に対しては、かなり毅然とした対応をする方だと思う。いろんな苦難の中で、今日の自我を確立されてきたと思うし、そういう安倍政権を今日まで、国民が圧倒的に支持してきたのではないか」と指摘。

 その一方、「福田元総理が『ここにいると、誰も本当のことを言ってくれなくなる』とよく言っていた。権力とはそういうものなんだろう。官邸にいると、国民一人一人が何を考えているのか、本当の声というものが聞こえにくくなるそうだ。自分がそういう立場になった時に、そうならない保証はどこにもないけど、今は自分の方が国民に近いんだろうなと自惚れることはある。自分が大臣の時には、周りに『大臣それ間違いですよ』って言ってくれる人をなるだけ連れてきた」とした。

■憲法改正、自民党の国会議員は一人一回、必ず見解を述べよ

 そんな安倍総理は、秋の臨時国会に自民党独自の憲法改正案を提出することを表明した。これに先立って安倍総理が提案したのは、9条の1項、2項は残したまま、新たに第3項を追加し、そこに自衛隊を明記するというものだった。石破氏は2012年、自民党が野党だった時代に発表した「自民党改憲草案」の9条の起草に関わったことから、突如飛び出した安倍総理の案に違和感を表明してきた。

 これについて石破氏は「私は自民党改憲草案に拘泥したり、何が何でもこれでなければいけないと言っているつもりはないが、徹底的に議論して草案を作って、党議決定をして、『我々には草案がある』と言って国民に一票を入れていただいて政権奪還した。9条の改正草案について言えば、ある意味で理想形だと思っている」とし、「自衛隊って何ですか?と問われた時に、私自身もいろいろな答弁をしてきました。国際法的に見れば軍隊で、国内法的には自衛隊。この両生類みたいなものは一体なんですかと。国の独立を守るのが軍隊。国民の生命、財産、公の秩序を守るのが警察だ。だから、“日本国の独立ならびに国際社会の平和に寄与するため陸・海・空自衛隊を保持する“って正面から書くのが何がいけないんですか。当たり前の話だと思います」と指摘した。

 さらに手続きについても「総理は自民党総裁として読売新聞で語られ、憲法改正賛成の方々の集会でも語られたが、自民党員に向かって語られたことはない。80人だけが参加した、たった1回の議論でコンセンサスが得られた、あとは幹部会でやればいいというのは党内民主主義とは違うと思う。自民党のコンセンサスを得られて初めて他党に対して、いろんな説得ができると思う。私は、その努力をまず挟んで欲しいと思う。コンセンサスって、何年もかけて、朝の8時から夜の10時、11時まで徹底した議論をして得られるもの。だから消費税という、決して国民に歓迎されない政策だって、小選挙区制という自民党にとっては決して有利とは言えない選挙制度だって、コンセンサスを得られた。それが自民党のカルチャー。お盆が終わったら全議員に“集まれ、この問題について一人一回、必ず見解を述べよ“ということがなぜできない。そうすることが自民党の国会議員たるものの、有権者に対する責務だ。スピード感が大事だからって、手続きを崩していいことにはならない」と、改憲を急ぐ安倍総理や党内の改憲勢力を牽制した。

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最終更新:8/2(水) 6:01
AbemaTIMES