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教育用のマイコンボードを利用してドローンをハッキング

8/2(水) 12:16配信

THE ZERO/ONE

毎年ラスベガスで開催されているハッキングカンファレンス「DEF CON」のプレゼンで、Econocom Digital Securityのセキュリティ研究者Damien Cauquilが、ポケットサイズのコンピューター(BBCのMicro:bitなど)を利用して「ワイヤレスキーボードで入力されるキーストロークを探る方法」、さらには「クアッドコプターのドローンの制御を奪う方法」を発表した。

「Micro:bit」は、BBC(英国放送協会)が英国のコンピューター教育用に設計したARMベースのシステムで、16MHzの32ビットのARM Cortex-M0 CPU、16KBのRAMとBluetooth接続を搭載している。専門家は、数行のPythonのコーディングを行うだけで、それを「ワイヤレス信号を盗聴」して使用できるということを明らかにした。

このMicro:bitは、わずか12ポンド(約1700円)ほどの価格で販売されている。Cauquilは、「一般公開されているソフトウェアを(Micro:bitで)用いることにより、ブルートゥースを経由して、ワイヤレスキーボードで入力される信号を探る方法」を発表した。

こういった小さなサイズのデバイスは、デスクの中に隠しておけば、標的がタイピングする機密情報(たとえばパスワードやログインの認証情報)を傍受することができる。

Cauquilが示した利用方法の中で、最も興味をそそられるものの一つが「ドローンのハッキング」だ。Cauquilは、その小さなマイクロコンピューターをドローンのコントローラーに取り付けて飛行の制御を奪った。

「Micro:Bitのファームウェアをハッキングし、それを『ワイヤレスキーボードのキーストロークを傍受できる、あるいは飛行中のクワッドコンピューターを乗っ取って完全に制御を奪うことができる、パワフルな攻撃ツール』にするためには2~3ヵ月を費やした」と、そのプレゼンの説明書きに記されている。「そして我々は、セキュリティ研究者たちが2.4GHzプロトコルとのやりとりを行えるようになる数多くのツール(たとえば「Bastilleが設計したマウスジャックツール」にインスパイアされた、改良版のスニファーなど)を開発した。我々は、このカンファレンスが開催されている間に、我々のファームウェアやツールを公開する予定だ」

Cauquilは、「潜在的な問題によってMicro:bitとドローンの接続が途絶えることがある」と説明しているが、それでも彼は「ポータブルなRFハッキングツールの作成において、Micro:bitは素晴らしいプラットフォームになるだろう」と確信している。
 
翻訳:編集部
原文:DEF CON 25 - BBC Micro:bit could be used to hijack a drone
※本記事は『SecurityAffairs』の許諾のもと日本向けに翻訳・編集したものです。情報・データはSecurityAffairsが公開した当時のものです。

Security Affairs

最終更新:8/2(水) 12:16
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