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女子アナも愛用、アパレル冬の時代に“あの新興ブランド“が売れ続ける理由

8/2(水) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ロンドンの金融街シティで働く女性が好んで着るという、日本のアパレルブランドがある。アパレル未経験だった毛見純子さんが6年前に創業した、kay me(ケイミー)だ。男性組織で働く中で、女性が昇進しても着られる「ちょうどいい仕事着がない」という実感とマーケット感覚に裏打ちされたブランド戦略が、国内外の女性の心にヒットしている。

【画像】kayme創業者の毛見純子さん。マーケット感覚に裏打ちされたワンピースが国内外にファンを増やしている。

昇進すると“服装難民”

「部長になったときに、どんな服を着ればいいのか本気で悩むようになりました」

かつて大手企業で部長職を務めた女性(46)は、そう振り返る。

それまではジーンズにチュニックというカジュアル路線だったが、立場が上がるとそうもいかない。セレクトショップに駆け込み、ジャケットとスカートの組み合わせをそろえた。だが、「どうしても教師風に見えて、部下や後輩の女子から怖がられているのでは」という想いが拭えなかった。一気に給料も上がったので、買おうと思えば海外の高級ブランドも買えた。だが、職場にはパートや契約、派遣などさまざまな立場の人がいる。悪目立ちするのでは、と心配になった。

“服装難民”になりかけていた頃、創業当時のケイミーに出合った。「働く女性を応援する」というコンセプトにひかれただけでなく、「とにかく着ていてラク。自宅で洗濯もできるし、当時からネットで買えたのも便利だった」。

今ではシーズンごとに新しいものを複数枚買うヘビーユーザーだ。

“作業服”へのあきらめ

キャリアを重ねていくうちに、女性は服装難民になる。これは、創業者の毛見さん自身が感じていることでもあった。

金融やコンサルなど、圧倒的に男性の多い業界の総合職女性は「浮かない」ことに気を使う。

男性中心の組織で働くキャリア女性には、ダークカラーのピンストライプスーツにメガネのような「男性の中に溶け込める格好」をあえてしている人が少なくない。本人たちに理由を聞くと、「これは作業服」「女を売りにしていると思われたくないから」と、あきらめモードだった。

毛見さんもダークカラーのスーツに身を包んでいた。

残業や休日出勤も当たり前の職場でかっちりしたジャケットは、決してラクではないし、人生の大半をダークカラーで過ごすことになる。

「本当は、明るい色の華やかな格好で営業に来られたら、やっぱり気を許しちゃうよね」「こんなこと言うとセクハラって言われるかな」と遠慮しつつも、取引先の経営者たちが時々、ちらりと漏らすホンネも気になっていた。

「女性がビジネスのためと思っている格好は、必ずしもビジネスに役立っているとは限らないと感じていました」

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