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住宅用太陽光パネル、メーカー各社が高出力化 縮小市場のカンフル剤なるか

8/2(水) 14:50配信

日刊工業新聞電子版

■パネル出荷量、ピーク時の7割に

 太陽電池メーカーが住宅用太陽光パネルを相次いで高出力化する。京セラは8月上旬、同社従来品よりも10ワット引き上げた出力270ワットのパネルを発売する。カナディアン・ソーラー・ジャパン(東京都新宿区)は11月中旬、同10―15ワット向上の260ワットの新型パネルの出荷を始める。三菱電機も5ワット増の250ワットを発売した。

 出力が上がるとパネル1枚の発電量が増えるため、屋根のような限られた場所への営業で優位となる。市場が縮小傾向にある中、各社とも高出力化で需要をつなぎとめる。

 京セラは住宅用太陽光パネルの主力製品「ルーフレックス」を刷新する。発生した電子を集める銀色の配線(バスバー電極)を従来の3本から5本に増やした。電子をより多く集めることができ、出力を向上できた。

 カナディアン・ソーラーの新型パネル「HDM」は、カナダの本社が日本向けに開発した。材料のシリコンを細長く切断したセルを隙間なく接続。バスバー電極をパネル表面からなくし、光を受ける面積を広げた。光を電気に変える変換効率は19%台と高効率。

 三菱電機は配線を細くして受光面積を広げたり、電極材料を改良して損失を減らしたりなど、改良を加えた。

 2012年ごろ、250ワットの高出力パネルは東芝が発売していた。今では東芝が253ワットに向上し、パナソニックが252ワット、シャープが256ワットをそれぞれ販売している。パネルのサイズは違うが、各社が追い上げて250ワット超が標準となってきた。太陽光発電協会によると16年の国内の太陽光パネル出荷量は630万キロワットで、ピークの14年よりも30%減少している。