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注目の「ペット盆ちょうちん」、専門店で大反響 新需要に職人も喜び

8/2(水) 10:31配信

埼玉新聞

 犬や猫などのペットを供養するための「ペット専用 盆ちょうちん」が注目を集めている。インラビングメモリー(埼玉県さいたま市見沼区)が運営するペット仏壇・仏具の専門店「ディアペット」が、今年の夏から本格販売を開始した。近年はペットを家族の一員と考え、ペットロス(ペットを失った悲しみや喪失感)に苦しむ飼い主も多いという。同社取締役の店舗運営責任者関口真季子さん(32)は「ペットを供養するという新しい文化をつくることで、飼い主の皆さんに笑顔になってもらいたい」と語る。

職人が手作り

 盆ちょうちんは、お盆の際に先祖や故人の霊が迷わず帰って来られるよう、目印として飾る。ペットも人と同じように迎えたいとの声を受けて、同社が昨夏に試験的に販売。反響が大きかったことから、今夏から本格的に販売を開始した。注文は既に500件を超えたという。

 全部で16種類を用意。「出会えて本当によかった」などのメッセージを選べるタイプ(没年日・名前入り、税込み1万5980円)や、足跡のマークが入ったタイプ(税込み1万5120円)が人気だ。

 ペット用といえども、盆ちょうちんの産地として有名な岐阜市と福岡県八女市の職人が、一つ一つ手作りする本格的なもの。人間用と同じ造りで、和紙などの材料にもこだわっている。人間用の需要は減少傾向にあるため、職人からは「技術が生かせる」と喜ばれているという。

ペットロスから救う

 同社の創業は2003年11月。仁部武士社長(45)が寺の次男だった関係で、人間の墓石屋としてスタートした(旧社名はツームワン)。ペット仏壇・仏具では全国シェア6割以上を占める。楽天市場などのネットショップのほか、実店舗「ディアペット」を全国に4店舗(さいたま店、青山店、大阪店、名古屋店)を展開している。

 住環境の変化に伴い、家の中でペットを飼う人が増えている。少子高齢化が進み、子どものようにペットに愛情を注ぐ家庭も多い。同社の最大の強みは、ペットロスに苦しむ飼い主の気持ちに寄り添えること。スタッフは、ペットロス経験者か動物飼育経験者を採用している。

 店舗運営責任者の関口さんも大の動物好き。「最愛のペットを亡くし、日常生活が難しくなってしまう方もいる。ペットを供養することは、立ち直るステップになる。ただの物売りであってはいけない。飼い主の皆さんに笑顔になってもらうこと。それが当社の使命」と話している。



 【ディアペットさいたま店】(電話048・661・2100)さいたま市見沼区東大宮2の38の6。JR東大宮駅西口から徒歩8分。午前10時~午後5時。祝日休み。

最終更新:8/3(木) 1:51
埼玉新聞