ここから本文です

人気者ヤギ、川口の小学校夏休みで里帰り 手を振る子、振り返るヤギ

8/2(水) 10:31配信

埼玉新聞

 小学校が夏休みに入ったため、埼玉県川口市立安行小学校(高村美恵校長、児童872人)で暮らすヤギの一家4頭が、育ての親である市内の牧場へ里帰りした。小型トラックに乗り込んだ一家に子どもたちが手を振り「また会おうね」と見送った。

■みるく

 ヤギの一家は屋久島ヤギの4頭。母は「みるく」、父は「ムーン」、子ヤギの「ゆき」と「ちょこ」。

 みんな人懐こく、子どもたちの人気者。この日は午前10時すぎ、校庭で子どもたちとひと時のふれあいタイムを過ごした後、迎えに来た山岡正義さん(73)の小型トラックの荷台に。校門に並んだ子どもたちに見送られると愛らしく振り返った。

■ゆき

 ヤギ一家は川口市神戸で、山岡さんが経営する「園芸センター・ヤマオカ」の牧場の生まれ。安行小で地域や自然の学習に力を入れる菊次哲也教諭(62)が山岡さんに「小学校へ長期派遣はできないか」と打診したところ、「いいよ」と快諾された。

 2016年6月、山岡さんはヤギ2頭、ヒツジ2頭を連れて安行小へ。その年の夏休みに里帰りし、11月に再びヤギ2頭だけが同小へ。そろそろ里帰りかなと思っていた矢先の12月22日、「みるく」がメスの子ヤギを産んだ。子どもたちが「ゆき」と名付けた。

■ちょこ

 今年3月に一度里帰りしたヤギ一家は5月に再び学校へ。6月27日、「みるく」が双子を生んだ。菊次さんや校務員の深井敏江さん(69)が徹夜で看病したが、「バニラ」と名付けた1頭が2日目の未明に死に、オスの「ちょこ」が生き残った。

 「子どもたちはヤギと一緒に暮らし、誕生や成長などを間近に見た。意味深い体験ができた」と菊次さん。学校へ行きたくなる魅力が一つ増えた。

■飼育委員たち

 5、6年生の8クラスからクラスに4人ずつの計32人の飼育委員が食事や掃除の当番を務めてきた。ヤギ一家を見送った6年生、中川結媛さんは「掃除は嫌だった。でもかわいかったからできた」。6年生の松浦百花さんは「『ちょこ』に突つかれたことがある。小さいけど元気です」。

 5年生の神智華さんは「バニラは死んでしまったけど、天国からちょこたちを見守ってほしい」。5年生の栗山みなみさんは「いなくなると寂しい。早くまた、学校に帰って来てほしい」と話していた。

最終更新:8/2(水) 16:21
埼玉新聞