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チーズでがんのリスクが減って、寿命が延びるってホント?

8/2(水) 21:50配信

ELLE ONLINE

最新の研究で発表された健康効能とは

健康のためにチーズの食べ過ぎに注意している人もいるかもしれないけれど、ある科学者たちが、チェダーやブリー、パルメザンなどの熟成タイプのチーズが寿命を延ばし、肝臓がんのリスクを軽減させると発表。これが本当なら、うれしいニュース!

テキサスA&M大学の研究チームによると、熟成チーズに含まれるスペルミジンという物質には、損傷を受けた幹細胞の増殖を阻止する働きがあり、肝線維症を予防する効果が期待できるという。肝線維症とは、肝臓内での組織結合が増加して臓器を傷つける病気で、線維が増え続けると肝臓が硬化し、肝臓がんを引き起こす恐れがあるのだとか。

研究で明らかになったのは?

今回の研究では、マウスに対して生涯に渡ってスペルミジンの投与が行われ、その結果、寿命が平均25%延びたという。もちろん人間にも同じ効果があるとは断言できないけれど、今後はヒトによる実験を重ね、本当にスペルミジンで寿命が延びるのか研究を続けていくとのこと。もしチーズはあまり好きじゃないという人がいたら、玄米や全粒粉のパンなど未精製の穀物や大豆製品でも同様の効果が期待できるそう。スペルミジンの効果は離乳時から摂り続けることで飛躍的にアップするらしく、食品からでもサプリで摂ってもOKとのこと。

研究では、ほかにも寿命を延ばす3つのポイントを挙げていて、テキサスA&M大学のリュアン・リュー教授はこう話す。「摂取カロリーを大幅に減らすこと、肉などのタンパク質に含まれるアミノ酸のメチオニンの摂取量を制限すること、ラパマイシンという薬を使用すること。この3つで脊椎動物の寿命が大幅に延びるということがわかっています」

チーズで長生きできるもう一つの理由

イギリスのスポーツ医学の専門誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン(BJSM)」で発表された論文は、これまでの定説を覆すもの。乳製品などに含まれる飽和脂肪が動脈を詰まらせ、心臓病を引き起こすといわれてきたけれど、論文を発表した3人の医師は「これは完全に誤り」と主張。血中の脂肪の数値を下げるよりも、ストレスを最小限に抑えることに注力して、毎日軽い運動を続けるほうが心臓病予防には効果的と説いている。また、アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・ダブリンが行った調査でも、チーズをたくさん食べる人のコレステロール値が、食べない人よりも高いわけではないこともわかっている。

一方、イギリス心臓病支援基金で医長を務めるマイク・ナップトン医師は、BJSMの主張は「無益で誤解を招く」と反論。「長年の研究により、飽和脂肪を摂り過ぎると血中の悪玉コレステロール値が増加して、心臓発作や脳卒中のリスクが高まることは実証されている」とコメントしている。

original text : Natalie Healey translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara

※この記事は、海外のサイト UK版『グッド・ハウスキーピング』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

最終更新:8/2(水) 21:50
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