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【ブラジル】自動車部品の貿易赤字17%拡大 輸出増も輸入に追いつかず

8/2(水) 4:29配信

サンパウロ新聞

 ブラジルの自動車部品工業の2017年上半期(1~6月)の貿易赤字は、16年同時期よりも16.6%大きい26億4895万ドルに達した。この半年間の輸出額は34億1097万ドルと、自動車部品業界各社による新規市場獲得の努力などによって昨年同時期に対して5.9%伸びたが、輸入額はそれを上回る10.3%の伸びを見せ、60億5992万ドルに上った。全国自動車部品工業組合(Sindipecs)が25日発表した。

 今年6月単月の輸出額は6億5175万ドル。前の月に対しては4.1%、16年6月に対しては18.1%、それぞれ拡大した。月次での輸出額の拡大は2カ月連続。一方の輸入額は前月比2.1%減、前年同月比5.5%増の10億1690万ドルだった。

 ブラジルの自動車部品工業は17年上半期に世界の174の市場へ輸出し、141の市場から輸入した。

 この6カ月間の主要輸出先10カ国はアルゼンチン(10億3852万ドル)、米国(5億7614万ドル)、メキシコ(3億1350万ドル)、ドイツ(2億2019万ドル)、オランダ(1億8611万ドル)、チリ(9417万ドル)、コロンビア(9324万ドル)、イタリア(7327万ドル)、フランス(6568万ドル)、中国(5668万ドル)。

 これら10カ国の中で16年上半期に対して最も大きな伸びを記録したのはチリとコロンビア(いずれも30.5%増)で、アルゼンチン(16.8%増)がそれらに続いた。逆に、オランダへの輸出額は昨年1~6月に対して38.9%縮小した。

 なお、主要輸出先20カ国の中ではトルコ(3522万ドル、16位)への輸出額が前年同期比166.8%増と最も大きく伸び、同145.2%増の日本(2400万ドル、20位)がそれに次いだ。

 今年上半期の主要輸入元10カ国は米国(7億4260万ドル)、中国(7億133万ドル)、ドイツ(6億1793万ドル)、韓国(5億8172万ドル)、メキシコ(5億3288万ドル)、日本(4億7307万ドル)、アルゼンチン(3億9346万ドル)、イタリア(3億1133万ドル)、タイ(2億6172万ドル)、フランス(2億808万ドル)。

 これら10カ国の中では韓国からの輸入額が前年同期比47.9%増と最も大きく拡大した。メキシコ(38.6%増)、中国(27.4%増)、タイ(22.5%増)からの輸入額も大きく伸びた。逆に、フランスからの輸入額は16年上半期に対して33.2%減と大幅に縮んだ。

 なお、主要輸入元20カ国の中ではパラグアイ(9290万ドル、13位)からの輸入額が昨年同期比67.5%増と最も大きく拡大した。

 現時点では米国がブラジルにとって最大(金額ベース)の自動車部品供給国だが、今年末までには中国が米国を抜いて最大となる見込みだ。今年に入ってから5月末までにブラジルが輸入した額は、米国からが6億3370万ドル、中国からが5億7920万ドルで、米中の間には5450万ドルの開きがあった。しかし、6月末の時点では、その差は4127万ドルにまで縮まっている。

 17年上半期の輸出入額を州別にみると、輸出と輸入、そして貿易赤字のいずれにおいてもサンパウロ州が最大だった。サンパウロ州の輸出額は18億1858万ドル(前年同期比3.6%増)、輸入額は32億1185万ドル(同13.0%増)、赤字額は13億9327万ドル(同28.2%増)。

 自動車部品の輸出入を行っている主要12州の中で17年上半期の収支が黒字となったのはミナス・ジェライス(黒字額581万ドル)とサンタ・カタリーナ(同5600万ドル)の2州だけだった。

サンパウロ新聞