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水中ドローン手作り 滑川高海洋科

8/2(水) 21:29配信

北日本新聞

■アマモの観測に活用

 滑川高校海洋科が市販の安価な材料で、海中で高画質の映像を撮影できるロボット「水中ドローン」を開発した。同科が定植するアマモの観測などに活用する。Wi-Fiを利用し、複数人がスマートフォンを通して映像をリアルタイムで共有できるのが特徴で、担当の澤田和之教諭は「漁業や海洋調査の省力化につながるような画期的なロボット」と話す。

 海洋科は毎年、滑川市の高月海岸の海底にアマモの苗を植えている。寒さやクラゲの影響でモニタリングに苦労することがあったため、昨年の3年生が陸地でリモコン操作して水中映像を収められるロボットの開発を始めた。現在の3年生5人が引き継ぎ、7月下旬に完成させた。

 同様のロボットは一般的に数十万円と高価なため、今回は身近で手に入り、安価な材料にこだわった。推進器には灯油用の電動ポンプを使い、塩ビパイプをつなぎ合わせて骨格を形成。高画質のアクションカメラを含め、費用は計5万円余りに抑えた。大きさは横42センチ、縦54センチで、高さ30センチ、重さ3・24キロと比較的軽量でコンパクトだという。

 Wi-Fiの機能は、リーダーの日野航さん(18)とサブリーダーの関口東冶さん(17)が昨夏、東京海洋大で受けた研修をヒントに、水中でも電波を比較的通しやすい素材を使うことで実現させた。澤田教諭は「若い発想ならではのロボットができた。今後改良を重ねれば、定置網の中身の確認や船の点検など、活用の幅が広がるはず」と期待を寄せている。

 同科は8月25~27日に神奈川県で開かれる水中ロボットコンベンションに初出場し、このロボットを紹介する。日野さんは「配線や浮力調整に苦労したが、良い物に仕上がった。滑川のものづくりのすごさを広めたい」と本番へ向けて意気込んでいる。

北日本新聞社

最終更新:8/2(水) 21:29
北日本新聞