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農作物の鳥獣被害深刻 紀南はサルとシカ

8/2(水) 17:00配信

紀伊民報

 和歌山県内で野生鳥獣による農作物への被害が深刻化している。被害金額が近年、3億円前後の高いままになっているからだ。紀南地方ではとりわけ、サルとシカの被害が多く、農家らは対策に頭を抱えている。

 県農業環境・鳥獣害対策室がまとめた2016年度の被害状況によると、被害額は3億2824万円で15年度より1479万円(4%)少ないが、過去10年間だけで見ても3億円前後で推移し、あまり減らない状況が続いている。

 種類別では全体の半数ほど(51・6%)を占めたイノシシが1億6936万円で、15年度の48万円減。15・7%のシカは5165万円で15年度より295万円少なく、14・0%のサルも4582万円で15年度より402万円少なかったが、ほぼ横ばいの状態。

 地方別に見ると、紀南地方ではシカとサルの被害が目立っている。シカは有田以南で全体の約82%、サルは日高以南で約92%を占めた。

 中でも田辺市はシカもサルも県内で最多。とりわけサルは16年度の被害額が1592万円に上り、県内全体の約34%を占めた。過去5年間で見ても1400万円台~1600万円台の高い状態が続いている。

 市農業振興課によると、サルの被害に遭う農作物は約9割がかんきつなどの果樹で、ほとんどが旧田辺市の山間部で発生している。防護と捕獲の両面で対策を進めているが、防護は園地が広いことなどから難しい状況。捕獲はここ数年200匹を超えているが、市内で推定38といわれる群れの数は変わらないという。

最終更新:8/2(水) 17:00
紀伊民報