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輪島塗の技術、絆つなぐ 熊本の陶器修復スタート

8/2(水) 1:42配信

北國新聞社

 輪島市がふるさと納税を活用し、熊本地震で破損した陶器を輪島塗職人の技で修復する事業「漆でつなぐ五陶輪(ごとうりん)」が1日スタートした。熊本県の陶芸家5人が託した陶片を、輪島塗漆器の一部と組み合わせ、茶器や花器に再生させる。市とふるさと納税仲介サイトを運営するトラストバンクが1日から9月末まで、目標額1千万円を同サイトで募る。

 梶文秋市長、熊本県出身の映像ディレクター太田黒哲さん、トラストバンクの担当者が市役所で概要を説明した。

 修復には、割れたり欠けたりした器を漆で接着し、継ぎ目に金、銀などの粉を蒔(ま)いて装飾する「金継(きんつ)ぎ」の技術を生かす。輪島市鳳至町の稲見浩幸さん(木漆工芸)と妻なつえさん(蒔絵(まきえ)師)が、熊本地震発生2年となる来年4月14日までに作品5点を完成させる。作品は輪島市や東京、熊本県内で展示し、茶会にも用いる。

 5作品のうち「繕桜(よしざくら)」と名付けた茶器1点が既に完成しており、市役所で披露された。ふるさと納税の返礼品として、陶片を金継ぎした箸置きも制作する。

 熊本地震の際、輪島市は能登半島地震で支援を受けた恩返しとして、熊本県内7市町村のふるさと納税受け付けを代行している。今回の修復事業を機に、地震を経験した輪島、熊本の工芸職人の交流も進める。

北國新聞社

最終更新:8/2(水) 1:42
北國新聞社