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サウジ、紅海に高級ビーチリゾート計画

8/2(水) 13:46配信

BBC News

サウジアラビアが大規模な観光開発プロジェクトを開始した。紅海に浮かぶ50の島などが、高級リゾートに生まれ変わる。

石油価格の低迷を受け、サウジアラビアは同国経済を多様化する取り組みの一環として、国内外からの観光客を呼び込みたいと考えている。

外国人の査証(ビザ)制限は、観光エリアに関しては緩和されることになる。

しかし、保守的な王国のサウジアラビアで、服装規定やその他の制限が緩和されるか否かは不明だ。

サウジアラビアでは、アルコール、映画、演劇は禁止されている。

女性は、外出時には「アバヤ」と呼ばれる足元まで隠せる長さでゆったりとした服と、イスラム教徒であればヘッドスカーフを身につけなければならない。車の運転も許されておらず、留学や旅行で外国に行く場合は男性の後見人の許可がしばしば必要となる。

今回計画が明らかになった新しいリゾート施設の建設は、2019年に着工の予定。第1段階では、新しい空港の他、高級ホテルや住宅を2022年完成の予定で建設する。

この観光プロジェクトは、6月に王位継承順位1位に昇格したムハンマド・ビン・サルマン皇太子が指揮する「ビジョン2030」と呼ばれる計画の一環。

ビジョン2030基金によると、紅海でのこの開発事業は、サウジ西部に伸びる200キロの海岸沿いに建設される。

観光の目玉には、保護されたサンゴ礁や休火山の他、アラビアヒョウやハヤブサなど希少な野生動物が生息する自然保護区などが含まれる。

ユネスコ世界遺産に指定されている古代遺跡マダイン・サーレハへも足を運ぶことができるほか、パラシュート、トレッキング、ロッククライミングなどのアクティビティも可能だ。

<解説>古くからのもてなし役が新たな市場を模索――セバスチャン・アッシャー・アラブ問題編集長、BBCニュース

サウジアラビアは、メッカへの大巡礼(ハッジ)や仕事で同国を訪れる何百万という外国人をすでに受け入れている。

しかし過酷な地形にも表れている厳格な宗教と社会の決まりは、これまでも観光客にとって魅力的だったとは言い難い。つい最近まで、サウジ人たちはそれで良かった。

しかし石油からの収入が減少する今、新しい収入源やサウジ人への雇用機会の模索が早急に求められている。

サウジアラビアは、新たな経済および社会のビジョンの重要な要素として観光事業に目星をつけているのだ。

(英語記事 Saudi Arabia plans luxury beach resorts on Red Sea)

(c) BBC News

最終更新:8/2(水) 13:46
BBC News