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LIXILが次世代カーポート発表…アルミ材のシンプル構造で住宅にマッチ、施工性や質感を向上

8/3(木) 7:30配信

レスポンス

市場規模460億円、中級・高級グレードが8%しか占めないカーポート市場に、LIXILが次世代カーポートを発表した。ことし10月に43万円で発売する「LIXILカーポートSC」だ。国内の自社工場で製造される同商品で、初年度売上2億円を目標に展開する。

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8月2日、都内で行われたLIXILカーポートSC発表会には、LIXIL理事でLIXIL Housing Technology Japan エクステリア事業部の庵原岳史部長、同 デザインセンター羽賀豊センター長、同 エクステリア事業部エクステリア商品部 榊原正部長らが登壇。SCの開発背景について庵原理事が、デザイン戦略を羽賀センター長が、特徴を榊原部長が語った。

カーポートというと、ガレージのようなクルマ好きの空間とは違い、家屋とは離れた空きスペースにある屋根付き駐車場というイメージ。こうした自宅の駐車場に「好みの屋根をつけたい」といったユーザーはどれほどいるのか。庵原理事は、カーポートを含む住宅エクステリア市場についてこう語った。

「過去20年間で、新築着工数が4割も減っているなか、住宅エクステリア市場は2%増と横ばい。門扉のようなファサードは5割ほど減少しているが、ガーデンやカーポートは増加傾向にある」(庵原理事)

また、榊原部長は、カーポート購入希望者たちの選定ポイントについて「トップは『価格』。2位に『デザイン』が続く。購入希望者の56%がデザインを重視している」と伝えた。

では、どんなデザインを望んでいるか。同社がことし3月に行った調査によると、カーポートを買わない人たちの「気に入らない理由」について、7割以上の人が「住宅に調和しない」と答えた。

こうした声から、LIXIL Housing Technology Japan では、住宅との調和を重視するカーポート購入検討者をメインターゲットにすえ、「シンプルな美しさと機能の両立」をめざしたカーポートの開発に着手。屋根は厚さ40ミリ、アルミ押し出し形材で強度を確保しながらフラット構造とし、“ノイズ”となる雨樋は、屋根・柱の中空部分を通すことで、シンプルかつフラットなフォルムに仕上げた。

羽賀デザインセンター長は、今回のSCについて「とにかく3つのコンセプトに集中し、余分なものを省いて構成していった」と語り、こう続けた。


「屋根と柱を基本としたシンプルな構造、直線基調で凹凸のないノイズレスなフォルム、住宅にマッチする統一された統一な高い質感。この3つだけに集中し、将来のカーポートを描くように、いちからつくった。これからの日本のカーポートのスタンダードになるはず」(羽賀デザインセンター長)

こうしたこだわりは、屋根の傾きにも見られる。SCの屋根は、柱に向けてやや傾いているが、この角度はわずか2度。雨が流れる最低限の勾配に設定したという。

照明や“あと付けパーツ”などを天井の好きな位置に取り付ける場合、地中からパーツまで、配線が露出することになるが、このSCでは、柱や屋根の中空部分を通すことで、「見た目もスマートに、すっきりした外観を保つ」。

「2020年には、新ルーフカテゴリーで初年度の10倍以上の売上20億円をめざす」というLIXIL。カーポートの市場拡大へ向けた同社の“先鋒”となるSCは、同発表会で、「住宅との調和」や「シンプル・フラットでノイズレス」のほか、「従来のポリカーボネート製とは違い紫外線や熱線を大幅カット」「シンプル構造で施工もスタッフひとりで完了できる」といった特徴も伝えられていた。


《レスポンス 大野雅人》

最終更新:8/3(木) 7:30
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