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【柔道】阿部一二三 66キロ級の怪物が超進化

8/3(木) 11:00配信

東スポWeb

 柔道男子66キロ級の怪物・阿部一二三(19=日体大)がリオ五輪73キロ級金メダルの大野将平(25=旭化成)の背中を追い、世界選手権(28日開幕、ハンガリー・ブダペスト)初出場初制覇を目指す。1日、宮崎・延岡合宿で大野と激しい乱取りを敢行。阿部にとっては無謀な挑戦も、その差は徐々に縮まっている。自身に東京五輪までの“一本勝ち”を義務づけた怪物の進化は止まらない。

 阿部は2度、3度と大野に勝負を挑んだ。大野は1階級上で、五輪金メダリストだ。阿部に勝つ見込みはほとんどない。何度も倒されたが「昔はもっとボコボコにされていた。ちょっとはマシになった」と内容に手応えを感じた。

 実際、最近では周囲も気づく“変化”を見せている。「ひるまず前に出て組みにいくのは阿部のストロングポイント。大野に対してもしっかり貫いてできていた。5月の合宿の時はなんかちょっと気を使っているように見えた」(古根川実コーチ)。大野の圧力に押されず、攻め抜くだけの気迫がついてきた。

 大野も“格上”との戦いで成長している。体重無差別で争う全日本選手権には2度挑戦。また、国際合宿で行う100キロ超級五輪2大会連続金メダルのテディ・リネール(28=フランス)との乱取りは“名物シーン”の一つになっている。阿部にとって、大野は身近にいる見本なのだ。

 狙いは世界選手権のためだけではない。3年後の東京五輪は「圧倒的に勝つ」ことを目標にしている。「将平先輩と一緒ぐらい(のレベル)になれば、負ける相手はいない。将平先輩に1回の練習で1回でも投げれるくらいの強さにならないと、五輪は圧倒的に優勝できない」と阿部は自身に高いハードルを課した。

 期待が高い分、世界選手権では重圧にさらされる可能性もある。くしくも、水泳の世界選手権では複数金メダルが確実視された競泳陣が金メダルゼロに終わり、衝撃が走った。全日本男子の井上康生監督(39)は「勝負の世界は厳しい。何が起こるか分からない」と気を引き締めたが、阿部はこう言った。

「日本柔道は強いんで全階級、金メダルを狙える。そのためにも大会の前半で、いいスタートを切れたら」。自信はすでに圧倒的。阿部は世界選手権を制し“大野超え”への布石にするつもりだ。

最終更新:8/3(木) 11:00
東スポWeb

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