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嘉義の国定古跡は台湾初の保育所? コスプレで史実を再現

8/3(木) 17:02配信

中央社フォーカス台湾

(嘉義 3日 中央社)国定古跡に指定されている嘉義城隍廟(嘉義市)で3日、同市市長や警察局長らに清朝時代の役人に扮してもらい、過去にあった悲しい史実をお芝居として再現するコスプレイベントが行われた。イベントは、同廟が毎年旧暦8月1日(今年は9月20日)に開催している宗教行事PRの一環。

同廟は1715年建立と伝えられる。1786年、「打倒清朝」を訴える民衆が武装蜂起、当時最大規模とされる反乱に発展した。戦火は約1年2カ月も続き、略奪などの影響を受けてコメ不足が深刻化、生活に困った民家が乳幼児(特に女児)を捨てる風潮が現れたという。

困った人たちを助けようと、嘉義の名士らが資金を集め、城隍廟を拠点として民衆にコメを配布したほか、1796年には、同廟に行き場のない乳幼児を収容するお堂を建設した。このお堂が、台湾で初めての保育施設とされる。日本統治時代になってもしばらくは受け継がれたが、1906年、南部・台南の関連施設に吸収合併され、役目を終えた。

同廟によると、9月20日の行事では、過去の事跡に倣って6000袋のコメを用意、参加者に配布し、善行を呼び掛けるという。

(江俊亮/編集:塚越西穂)