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『恋と嘘』アニメと実写でヒロインを演じる花澤香菜さん&森川葵さんの特別対談の完全版

8/3(木) 12:03配信

ファミ通.com

取材:編集部 武藤先輩、文:ライター ジャイアント黒田、撮影:カメラマン 小森大輔

●アニメ&実写の『恋と嘘』のヒロイン対談
 アニメ化&実写映画化された『恋と嘘』は、政府が結婚相手を選ぶ架空の世界を舞台に、高校生の禁断の恋を描いた人気作品。2017年7月27日発売の週刊ファミ通では、ヒロイン・高崎美咲を演じる声優の花澤香菜さんと、実写映画の主人公・仁坂葵を熱演する女優の森川葵さんの対談を掲載したが、スペースの都合上、盛り込めなかったエピソードや写真も。そこで、本誌未掲載のエピソードを補完した、完全版の対談をファミ通.comで特別に公開する。

■アニメ版・高崎美咲役
花澤香菜さん
2月25日生まれ。東京都出身。アニメ『恋と嘘』では、高崎美咲役を担当。そのほかに『青の祓魔師 京都不浄王篇』(杜山しえみ役)、『サクラダリセット』(春咲美空役)など多数出演している。(文中は花澤)

スタイリスト:鬼束香奈子
ヘアメイク:宇賀理絵


■実写版・仁坂 葵役
森川 葵さん
6月17日生まれ。愛知県出身。ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルとしてデビュー。2012年より数々の作品に出演。実写映画『恋と嘘』ではヒロイン・仁坂葵を演じる。(文中は森川)

スタイリスト:武久真理江
ヘアメイク:牧田健史
衣装:enchanted、yum.


【作品紹介】アニメ版『恋と嘘』
 アニメ版『恋と嘘』は、高崎美咲役の花澤香菜を始め、もうひとりのヒロイン・真田莉々奈を牧野由依、主人公の根島由佳吏を逢坂良太が演じるなど、豪華キャストが集結。少年少女の純粋で燃えるような恋心や、むきだしの心理描写、そして胸を貫くような印象的なシーンの数々を、アニメで熱演している。毎週月曜日深夜、TOKYO MXやtvk、BS11などで放送中。

【スタッフ】
監督:宅野誠起
シリーズ構成:高橋ナツコ
キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤依織子
【放送日】
2017年7月3日(月)より放送中
TOKYO MX 毎週月曜 24時00分~24時30分
Tvk 毎週月曜 25時00分~25時30分
サンテレビ 毎週月曜 24時00分~24時30分
KBS京都 毎週月曜 24時00分~24時30分
BS11 毎週月曜 24時00分~24時30分
AT-X 毎週金曜 22時00分~22時30分

【作品紹介】実写版『恋と嘘』
 実写映画は原作とつながりを持つアナザーストーリーが展開。若手実力派女優の森川葵が、原作のムサヲ氏が作り上げた新たなヒロイン・仁坂葵を演じる。また、葵に密かな恋心を抱く幼なじみ・司馬優翔を北村匠海、司馬のライバルとなる葵の政府通知相手・高千穂蒼佑を佐藤寛太がそれぞれ熱演。初共演の3人が織り成す、感動ラブストーリーがスクリーンで描かれる。

【スタッフ】
監督:古澤健
脚本:吉田恵里香
制作プロダクション:The icon
配給:ショウゲート
【公開日】
2017年10月14日(土)全国ロードショー


●アニメと実写で異なるふたつの『恋と嘘』
――まずは、原作を読まれた感想からうかがえれば。

花澤 私はオーディションを受けるまえに読ませていただきました。登場人物たちがそれぞれ謎を抱えていて、それぞれの謎がどうなっていくのか考えながら読み進めていったところ、あっという間に読み終えてしまって。早く続きの展開が知りたいです。アニメも原作のように進んでいくので、美咲ちゃんの目線で、彼女がどういう風に嘘をつくのか、苦しい恋愛の中でどういう風に考えていくのかなどは、マンガからしっかりと学んで演じるようにしています。

森川 原作のマンガを読んだときに、出てくる登場人物たちが魅力的で、それぞれの目線で読んでもすごくおもしろいなと思いました。たとえば高崎さんなら、何を抱えているのか分からないところがちょっとミステリアスな感じで。

――美咲は、作品の中でも“嘘”が重要になってくるキャラクターですよね。謎めいたところが多く感じます。

花澤 美咲ちゃんは、見ている人にもわかるところで嘘をついているのですが、いまのは嘘だったのか、本心なのかがわからない、というシーンも多くて。とくに仁坂くんとのやり取りでは、本心が読めないところが多いですね。

――なるほど。おふたりが演じているキャラクターについても教えていただければ。

花澤 私が演じた高崎美咲は、クラスのマドンナ的存在です。かわいくて、心やさしくて、対応がよくて。自分から目立とうとしないところも、彼女の魅力だと思います。ただ、彼女にはネジくん(根島由佳吏。マンガ、およびアニメの主人公)に想いを寄せているという秘密があって。結婚相手を政府が選ぶ制度があるので、周囲には言えないのですが、自分の気持ちがバレないよう、巧みに嘘をつくんですよ。本心を隠して話すのがうまいと言うか。

――ただ、ときどきネジへの気持ちが溢れることがありますよね。第2話で莉々奈としゃべるシーンでは、本当にネジくんのことを想っているんだな、という気持ちが伝わってきました。

花澤 あのシーンは、莉々奈ちゃんにネジくんを好きになってもらいたくて、つい熱くなってしまったんだと思います。そういう一面があるのも、美咲ちゃんはかわいいです。

――ちなみに僕は原作マンガを読んでいるときから、美咲の声は花澤さんで再生されていました(笑)。

花澤 よっし!!(ガッツポーズ) そのエピソード、もっといろいろなところで言っていただいていいですよ(笑)。

――(笑)。そんな美咲を演じるうえで、どんなところを意識しましたか?

花澤 美咲ちゃんに限らず、高校生のキャラクターを演じる際に必ず気をつけているのは、高校生らしさをどのように表現するかです。素朴な感じというか、どこにでもいそうな。恋愛もそこまで経験がなくて、異性と話すときもちょっと緊張するような雰囲気を出すようにしています。たとえば1話だと、後半の告白し合うシーンですね。息の詰まるようなやり取りを感じてもらえるように、意識しています。美咲ちゃんに限って言うと、彼女は自己主張をしないので、女の子に好かれるタイプだと思います。それで、女性の方に自然と好きになってもらえるように考えながら演じています。あとは、ネジくんの親友の仁坂くんとしゃべるときだけ、美咲ちゃんが抱えているネジくんへの思いが感じられるように、少し声のトーンを変えていますね。

――では、森川さんが演じている仁坂葵の印象を教えてください。

森川 仁坂葵は、すごく優柔不断な女の子です。たとえばクレープを選ぶシーンでは、たくさんのメニューの中から候補をふたつまでは選べるんですが、その最後のふたつのどちらを選ぶかを決めきれなくて悩んだりするんです。実写映画では、そんな優柔不断な葵に密かな恋心を抱いている幼なじみの司馬優翔と、政府が決めた結婚相手の高千穂蒼佑のあいだで揺れ動く姿が描かれていきます。

――実写の『恋と嘘』は、登場人物やストーリーが原作やアニメとは大きく異なるのですね。

森川 そうなんです。実写は、原作とつながりを持つアナザーストーリーで描かれます。実写では、政府通知の制度が広く浸透していて、葵たちの親もその制度で結婚して幸せになっていますし、学校の先生たちも推奨しているので、みんな安心して信頼しています。それで葵も、どんな相手が選ばれるのか、すごく楽しみにしていて。だからこそ、高千穂のことがすごく気になってしまうんです。

――実写版ならではの見どころですね。

森川 実写でアナザーストーリーだから、と食わず嫌いをしてしまう方がいるかもしれません。でも、原作の設定を大事にしつつ、原作に引っ張られすぎないように意識しながら演じているので、ぜひ見ていただきたいです。

花澤 原作ファンは気になると思いますよ。政府が結婚相手を選ぶ設定を引き継いだ世界だと、絶対にネジくんや美咲ちゃんのような状況になってしまう人がいるじゃないですか。
本心を隠さないといけないので、嘘をつかないといけませんし、そこで起こる恋愛は絶対に切ないことになると思うので、気になります……。

森川 そうですよね。『恋と嘘』の世界では、まわりにも嘘をつかないといけないし、自分にも嘘をつかないといけないじゃないですか。私はけっこう苦しいと思います。

――アニメと実写では、メインキャラクターの性別が逆なのも気になりますよね。アニメは男の子ひとりと女の子ふたりの物語なのに対して、実写は女の子ひとりと男の子ふたりの物語なので。

森川 そこは、アナザーストーリーで描く意味が大きいと思います。気になる相手を選ぶのか、それとも政府が選んだ結婚相手を選ぶのか。主人公が男の子目線で描かれるのと、女の子目線で描かれるのでは、やはり違いますからね。

花澤 (2017年6月24日に行われた)アニメの先行上映会に来てくれた方は男女半々だったので、アニメと実写で視点が変わるのはいいですよね。

――観る側の受け取りかたも変わりそうですしね。また、仁坂という名字は、原作の仁坂悠介と同じなので、そこの関連性も気になりますしね。

森川 そこはご想像にお任せします(笑)。

――これ以上は聞かずに楽しみにしておきます(笑)。ちなみに、森川さんは仁坂と同じ葵というお名前ですが、同名だと役を演じやすかったりしますか?

森川 私は名前が自分になじんでくると、役に入ってきたなと感じるので、そういう意味では役に入りやすかったです。ただ、現場でどちらの葵のことなのか、少し戸惑うことはありました。おそらく「葵さん」と呼ばれるときは私のことで、「葵」と呼び捨てにされるときは仁坂のことだなって(笑)。

――(笑)。では、アニメの見どころを教えてください。

花澤 原作を読んでいる方には、作中のセリフをどんな風に言うのか、注目してもらいたいです。とくに女性キャラクターのセリフのなかには、現実だとなかなか言わないようなセリフが多いんですよ。すごくかわいいので、楽しみにしてほしいです。あとは、キスシーン! いろいろなシチュエーションでのキスシーンがあるのですが、その行為よりも、そのキスにどんな気持ちがあるのかを考えながら、固唾を飲んで見守ってほしいです。

――キスシーンが来るぞ、来るぞ、と。

花澤 そうです! ここでしちゃう? あー、しちゃったかーって(笑)。

一同 (笑)。

――ちなみに、政府が結婚相手を選んでくれる制度があったら、おふたりは幸せだと思いますか?

花澤 その制度が浸透しきっていて、疑問を抱かずに生活できるなら、幸せになれるんじゃないかと思います。ただ、先行上映会のときにもお話ししましたが、16歳は早いと思うんです! ……たとえば、35歳以降に政府が結婚相手を紹介してくれるほうがいいですね(笑)。

森川 私もその案がいいなと思いました!

――それなりに恋愛も楽しんで、そろそろ結婚しようかな、というタイミングで(笑)。

花澤 そうそう。そういう制度があれば、踏ん切りがつくかもしれません。35歳になったら政府通知がきちゃうので、早く結婚しちゃおうって。

マネージャーさん でも、それだと少子化対策にならないでしょ。

花澤 ホントだ!(笑) じゃあ、もう少し早くてもいいです!

――なるほど。森川さんはどうですか?

森川 好きという感情で動いてしまうと、失恋したときが辛いじゃないですか。そういう意味では、結婚相手を政府が選んでくれると、辛い苦しみを体験しなくてもいいのかな……。いずれにせよ、35歳に届くのはいいと思います!

花澤 森川さんのようなかわいい女の子に、こういう質問をするのは楽しいですね(笑)。

――いえいえ、僕の趣味ではなく仕事ですから!(笑)。

●花澤さんはアウトドア派で森川さんはインドア派!?
――以前にも『監獄学園』という作品で緑川花というキャラクターをテレビアニメ版は花澤さんが、実写ドラマ版は森川さんが演じられていましたが、今回も同じようなポジションの役どころを演じられるということで、お互いに特別な思いなどはありますか?

花澤 森川さんと運命的なものは感じます。アニメが実写化されるケースはありますが、それ自体がやはり珍しいことですし、同じような役どころでとなると本当に貴重な体験ですよね。

森川 私も運命は感じました。

――これをきっかけにお友だちに……。

花澤 (森川さんのほうを見ながら)いいんですか?(笑)

森川 むしろ、私のほうが「いいんですか!?」という感じです(笑)。

花澤 森川さんは、私が出演しているアニメを知らず知らずのうちに観ていただいていると聞いたので、すごくうれしい気持ちになりました。

――それはいいお話しですね(笑)。最後に我々がゲームメディアなので、作品以外のこともお聞きしたいです。最近はどんなゲームで遊んでいますか?

森川 私は友だちの家でNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の『マリオカート8 デラックス』を遊びました。

花澤 いいですね。ゲームに出演することも多いので、情報は入ってくるのですが、あまりプレイしていなくて。というのも、私はゲームが下手なので、プレイしているとだんだん悲しくなってくるんですよ(苦笑)。ですから、私は見ているだけでいいなって。

――『マリオカート8 デラックス』は、アシスト機能があるので、初心者の方もプレイしやすいと思いますよ。アシスト機能をオンにすると、コースから飛び出さなくなるので。

花澤 それなら私もプレイできそう(笑)。

――ぜひチャレンジしてください(笑)。そのほか、休日のリフレッシュ方法などもお聞きしたいです。

花澤 私は体幹トレーニングのピラティスにハマっています。ヨガと筋トレの中間くらいの運動量なんですが、けっこう本格的で。理科室に置いてあるような、骨の骨格を見ながらトレーニングに励んでいます。いまでは週に2、3回はやらないとダメな体になりました。

森川 健康的でいいですね。私は引きこもりなので、最近はアニメを観ることが多いです。

花澤 いまイチオシのアニメは何ですか?

森川 『エロマンガ先生』です(笑)。

――おお、本当にアニメがお好きなんですね(笑)。ちなみに誰派ですか?

森川 紗霧ちゃんが超かわいいので、私は紗霧ちゃん派です!

――僕は山田エルフ先生派です!

花澤 黒猫派はいないのか!?(笑)

森川 この前の回(第11話)にも出ていましたね(笑)。

――(笑)。では、最後に読者の皆さんにひと言ずつメッセージをお願いします。

花澤 繊細な恋愛模様だけではなく、ミステリアスな部分もおもしろい作品なので、いろいろな角度から見てもらえるとうれしいです。あと、アニメ版はヘッドフォン推奨です! ひとりでニヤニヤしながら、お楽しみください。

森川 実写版は、映画としてもおもしろい作品になっていると思いますし、青春ラブストーリーらしからぬ結末が用意されています。ぜひ劇場に足を運んで、楽しんでもらえるとうれしいです。

最終更新:8/3(木) 12:03
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