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【UFC】元絶対王者のサンピエール、11月に復帰戦か

8/3(木) 20:03配信

イーファイト

 かつてUFCウェルター級王座を9連続防衛して“絶対王者”の名をほしいままにしていた通称“GSP”ことジョルジュ・サンピエール(36=カナダ)が、11月にも復帰戦を行うことが濃厚になった。それも、一階級上のミドル級王者マイケル・ビスピン(38=英国)の王座にいきなり挑戦である。

【フォト】パウンドを打ち込みTKO勝利し新王者となったサンピエール

 UFCのデイナ・ホワイト社長が7月29日(現地時間)に行われた「UFC214」の試合後の会見で、「サンピエールvsビスピンをおそらく『UFC217』でやることになる」と発表したのだ。
 「UFC 217」は今年11月4日(現地時間)に、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催される。

 サンピエールは2013年11月に9度目の防衛を成功させた後、「無期限の休養宣言」をし、事実上引退していたが、今年2月にホワイト代表とサンピエールとの再契約が明らかになり、3月にはホワイト社長から、7月9日「UFC213」にてサンピエールとビスピンの対戦を一度発表している。

 しかし、5月に入り、この対戦をサンピエールがケガで見送ったため、ビスピンはサンピエールの代わりにミドル級暫定王者ロバート・ウィティカーと対戦することとなり、サンピエールは7月29日「UFC214」に行われるウェルター級王者タイロン・ウッドリーとデミアン・マイアのタイトル戦の勝者と後日対戦することになっていた。

 ところが、ビスピンもウィティカーとの対戦を怪我のため試合をキャンセル、ウッドリーもマイアに勝利するも観客からブーイングされる試合内容だったため、ホワイト社長の今回の決断につながったと思われる。

 11月4日の「UFC217」はNYの“格闘技の聖地”MSGことマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれることから、思い入れは他の大会より強い。昨年11月ここで行なわれた「UFC205」では、フェザー級王者コナー・マクレガーがライト級王者エディー・アルバレスに挑戦したライト級タイトル戦を含むトリプルタイトルマッチが組まれた。ホワイト社長としては、今年のMSG大会では、レジェンドであるサンピエール vsビスピンを行って注目を集めたいという意向なのだろう。

 サンピエールにとっては4年ぶりの復帰戦となるが、調整試合をすることもなく、元の階級のウェルター級より一階級上のミドル級で、王者ビスピンに挑戦することを疑問視する声もある。しかし、長期休養する前から、当時ミドル級で“絶対王者”と呼ばれていたアンデウソン・シウバとのドリームマッチ構想が何度も話題に上っていたので、ミドル級で試合をする心の準備は、十分にできているはずだ。
 この一戦、現役ミドル級王者ビスピンに挑むGSP、果たして4年間のブランクが試合にどう影響するのか、気になるところである。

☆両者の主な経歴

 サンピエールは6歳から14歳まで極真空手で鍛え、その後はブラジリアン柔術を修業して2002年に総合デビュー。7連勝をあげて2004年からUFCに参戦、2006年にマット・ヒューズのウェルター級王座に挑み、ヒューズをハイキックからのパウンドでTKOして王座奪取に成功。しかし、初防衛戦で王座陥落も、2008年、王者マット・セラにボディーへのヒザ蹴りでTKO勝ちし、再びウエルター王者に返り咲いた。その後はBJ・ペンや“悪童”ニック・ディアス、カルロス・コンディットら名だたる強豪を次々に撃破し、2013年11月に無期限休養宣言するまで9連続防衛している。

 一方ビスピンは元キックの英国王者で、2006年にUFCの登竜門番組『ジ・アルティメット・ファイター』のシーズン3のトーナメントで優勝してUFCとの正式契約を獲得。その後苦節10年、昨年6月のUFC199で、ついにミドル級王座を獲得した苦労人だ。UFC199では、王者ルーク・ロックホールドに、下馬評を覆して1R KO勝ちし、悲願のベルトを奪取したのだった。昨年10月には元PRIDE二階級制覇のダン・ヘンダーソンを相手に判定で初防衛に成功している。

最終更新:8/3(木) 20:52
イーファイト