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済美のエース・八塚、先輩安楽からの贈り物に誓う全国制覇

8/3(木) 19:50配信

デイリースポーツ

 「全国高校野球選手権・甲子園練習」(3日、甲子園球場)

 4年ぶり5回目出場の済美(愛媛)が登場した。安楽智大投手(現楽天)を擁した2013年以来の甲子園。県大会打率4割を誇るチームは打撃練習を中心に汗を流し、聖地の感触を確かめた。

 「いよいよこの時が来たな、という感じです」と意気込むのは、大黒柱の八塚凌二投手(3年)だ。今大会の出場49校でただ一人、エースで4番で主将の“三役”を担う。この日は憧れのマウンドからキレのある球を約20球投げ、打撃練習でも鋭い当たりを飛ばした。30分間の練習を終えると「やっぱり一番いい球場だと思いました」と笑顔で話した。

 八塚の5歳上の兄・優真さん(23)は済美OBで、3年時には正捕手として、まだ1年生だった安楽とバッテリーを組んだ。八塚が済美入学を決意した中学3年時、その兄を通じ、プロ入りを間近に控えた安楽からグラブを譲り受けた。安楽からは「このグラブを使って俺を超えてくれ」と声をかけられたという。

 同じエースで4番で主将だった先輩から受け継いだそのグラブは主に練習で使用し、今大会にも持参。試合では使わないが、夢舞台のマウンドに上がるエースにとって、勇気とパワーをくれる“お守り”でもある。

 安楽は13年センバツで2年生エースとしてチームを準優勝に導いた。同年夏も出場したが、3回戦で敗退。3年時には甲子園に出場できなかった。

 あと一歩で全国制覇に届かなかった悔しさは、グラブとともに後輩へ受け継がれた。「目標は全国制覇。達成できるように、チームの中心という自覚を持ってプレーしたい」。八塚は力強く誓った。

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