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がん告知後、私の主治医をどう探す? 腕の良さだけでない大事なポイント

8/3(木) 6:06配信

BuzzFeed Japan

ある日、乳がんを告知されたら、まず何を考えるだろう。 
「どの病院で治療を受けようか」「いいお医者さんはどこにいるの?」
やみくもに検索しても、玉石混交の情報が出てきて何を基準に選んだらいいのかわからない。自分の命を預ける病院や医師は信頼できないと困る。

そんな患者の願いに応えられないかと作られた病院・医師検索サイト「イシュラン」。WELQ(ウェルク)やヘルスケア大学問題などネットの医療情報への信頼がぐらつく事案が相次ぐ中、医療情報サイトはどうあるべきか。イシュラン運営チームにその試行錯誤を聞いた。
【岩永直子 / BuzzFeed Japan】

命がかかっているのに 意外と知らない基本情報

イシュランは、2014年に愛媛版からスタートし、16年には全ての都道府県で使えるようになった。今年7月には血液がん(愛媛版)にも拡大。8月2日現在、1173病院、3565医師の情報を検索でき、無料で利用できる。

このサイトを思いついたのは、医療コンサルタントをしている鈴木英介さんが、知人からがん治療の相談を受ける中で、残念に感じることが多かったからだ。

「情報リテラシー(読み解く力)の高い人たちなのに、『検診先で紹介されたから』『親戚や知り合いに勧められて』『大きい病院だったから』と、とても安易に選んでいる。聞いてみると、がん診療連携拠点病院でさえないし、専門医もいない病院なんです。医療業界で働いていると当然、考慮すべきだとわかっている基本情報が、一般の人には全く知られていないのに驚きました」

がん診療連携拠点病院とは、診療体制などの要件を満たし高度ながんの専門治療ができると認められた病院で、4月現在、全国で400病院が国に指定されている。

「専門医」は学会が、必要な知識や技術、経験を備えた医師に認める資格で、乳がんであれば日本乳癌学会が認定する「乳腺専門医」などの専門資格があることが望ましい。

こうした情報はネット上で探そうと思えば探せるが、1か所に集めて検索しやすくできないか。そう考えた鈴木さんは、以前から仕事で付き合いのあるソフトウェア開発会社「ソニックガーデン」と共に、2014年から計画を始動した。

乳がんに特化したのは、人数が多く比較的若い人がなること、治療期間が長く、病院や主治医との長い付き合いが重要になること、薬や医療機器だけでなく下着やカツラ、後遺症対策などビジネスにつながる要素がたくさんあることからだ。

「若い世代はネットとの親和性も高いですし、治療期間が長いので良い病院や主治医と巡り合う価値が他のがんよりも高い。患者に役立ちながら、持続可能性のあるサービスを作ることを考えるとまずは乳がんで取り組みたいと思いました」

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最終更新:8/3(木) 6:06
BuzzFeed Japan