ここから本文です

「総理はイトウさんの主張は聞くようだ」。イトウさんとは何者なのか?

8/3(木) 9:01配信

BuzzFeed Japan

「安倍総理はイトウさんの話は聞くんだよな」。永田町で、安倍晋三首相が唐突に打ち出した改憲案に”元ネタ”があるという話が広がっている。キーマンと目されるのが「イトウさん」だ。一体、誰のことなのか。【 BuzzFeed Japan / 石戸諭】

改憲案の背後に?

今年5月3日、一本のインタビューが話題になった。読売新聞の単独インタビューに応じた安倍首相が突如、現行の憲法9条を残した上で、そこに自衛隊の存在を書き加えるという改憲案を披露したのだ。

その日を境に、永田町からはこんな声が聞こえてくるようになった。

「安倍総理はイトウさんの話はきちんと聞くんだよな」。そう漏らすのは、自民党の国会議員である。

別の自民党議員も「初めて聞いたとき、イトウさんが言っていることに近いと思った」と話す。

安倍首相のブレーンと言われる伊藤哲夫氏

ここで名前の挙がったイトウさんとは、安倍首相のブレーンと目される民間シンクタンク「日本政策研究センター」代表、伊藤哲夫氏のことだ。

発表されているプロフィールには首相に近いとされる日本最大の保守団体「日本会議」の政策委員という肩書きもある。

日本政策研究センターのホームページを開くと、伊藤氏の見解や価値観がよくわかる主張がある。憲法改正についてはこう書いてある。

「この憲法は占領政策の一環として強要され、その結果この日本を本来の国家たらしめないための制限や欠落をその本質的な要素としてきた。そして、それが今日に至るまで、この日本国家を根本的に縛ってきた、と考えるからだ」

これ以外にも例えば夫婦別姓に反対する論考、同性婚への批判的な論考が並ぶ。

その伊藤氏は同センターの機関紙「明日への選択」(2016年9月号)に「『三分の二』獲得後の改憲戦略」と題した論文を発表している。

その中に示されているのが、安倍首相が今年の憲法記念日に唐突に打ち出した、憲法9条に自衛隊を認める規定を入れるという主張だ。

安倍首相の提案は、伊藤氏の主張が元になっているのではないか?それが冒頭の自民党議員の発言につながる。

1/2ページ

最終更新:8/3(木) 9:01
BuzzFeed Japan