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世界最大級の保険会社メットライフ、ライバルは「グーグル、アリババ」

8/3(木) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

世界最大級の生命保険会社、メットライフ(MetLife)。グループの収益の2割以上を日本で稼ぎ出し、個人向け事業(リテール)では、グループ最大の企業が日本のメットライフ生命だ。メットライフは2010年、日本で売り上げ規模を拡大したアメリカン・ライフ・インシュランス(アリコ)をアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)から約162億ドル(約1兆8000億円)で買収し、国内におけるプレゼンスを強化した。

【画像】「保険会社はテクノロジーを最大活用して、顧客とのつながりを強くしていく。もしくは、コモディティ化した、つまらない会社になるかのどちらかだ」と語るシャーCEO。

生命保険の市場規模は約40兆円、世帯加入率は90%の保険大国・日本。メットライフ生命は、保険とヘルスケア(健康・医療)、テクノロジーを融合させ、今までの保険会社のあり方を根こそぎ変える動きを強めている。

東京・紀尾井町にあるオフィスは、従来の保険会社が持っていた「地味で硬い」イメージは感じられない。グーグルなどの米テック企業を思わせるほどだ。現在、メットライフ生命が進める大きな変革をリードするのが、インド生まれ、アメリカ育ちのサシン・N・シャー日本社長だ。高齢化が進む日本は成長市場で、これから業界の垣根を越えた競争が激化すると話す。シャー社長を訪ねた。

競合はグーグルやアップル、アリババ、テンセント、楽天か

BUSINESS INSIDER JAPAN:メットライフ生命のオフィスは、テクノロジー企業の雰囲気が感じられますね。

シャーCEO:ニューヨークにいるメットライフのデザイナーは建築家なんです。私も個人的に日本オフィスのデザインに関わりました。東京・錦糸町にあるオフィスも現在、リノベーションの真っ只中で、今年の10月にはこのオフィスのように変身します。社員が楽しんで働けて、自由に働ける環境を作りたかった。特に多くの若い社員が居心地の良さを感じられるオフィスにしたかった。多くの人は今、働き方に自由を求めていますね。社員の心や体がヘルシーであれば、仕事におけるハピネス(幸せ)をもたらしてくれる。

BI JAPAN:シャー社長は「保険会社はテック企業に変わる」と言われています。

シャーCEO:とてつもなく大きな変化が起きています。保険とヘルスケア、そしてテクノロジーが融合していく。もちろん、テクノロジーがその変化のペースを速めています。私たちのライバル企業は日本生命や第一生命、アフラックなどですね。しかし、近未来の競争相手は、どんな企業だと思いますか?

もちろん、伝統的なライバルは変わらないとは思いますが、グーグルやアップル、アリババ、テンセント、楽天が競争相手になる可能性はありますね。これらの企業は、テクノロジーがコアにあり、多くの消費者と毎日、交流している。この消費者とのエンゲージメントには、非常に大きな価値があります。

私たちには2つの未来があると思っています。テクノロジーを最大活用して、顧客とのつながりを強くしていく。もしくはコモディティ化した、つまらない保険会社になるかです。

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