ここから本文です

メガヒット連発なのに疎まれる!? マイケル・ベイ監督の手腕「ベイ・ヘム」の秘密

8/3(木) 19:35配信

dmenu映画

世界中で愛され、ゲーム、アニメ、漫画、映画とさまざまな展開を見せる「トランスフォーマー」。実写映画は、2007年の第1作を皮切りに続編やスピンオフが制作され、この夏公開の『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017年)でシリーズ5作目となります。

【画像】世界で最も“セクシー”!?『トランスフォーマー』シリーズ、歴代ヒロイン

これらを手がけるのは、『アルマゲドン』(1998年)、『パール・ハーバー』(2001年)などで知られるマイケル・ベイ監督です。興行的にはメガヒットを収める一方で、映画評論家から少なからず批判を受ける彼の作品。そこには一体どのような理由があるのでしょう。今回は、マイケル・ベイ監督の手法にスポットを当ててご紹介します。

ド迫力の爆破と大胆なストーリーが持ち味

マイケル・ベイ作品の一番の特徴は、大迫力の爆破シーンです。ほとんどの作品において爆破シーンがあり、中でも『トランスフォーマー/リベンジ』(2009年)のクライマックスで使われた火薬量は、ハリウッド映画史上最大級と言われています。

実写にこだわった爆破シーンの数々は観る者に強い印象を残し、「マイケル・ベイ」と「メイヘム(=破壊行為)」を組み合わせた「ベイ・ヘム」という造語で呼ばれることもあります。また、爆破シーンの多さゆえに、『ローリング・ストーン誌』が「マイケル・ベイ映画の爆破シーンBEST10」という特集を組んだこともあるほどです。

こうした爆破シーンにたどり着くまでのアクションシーンの多さや、ストーリー展開の大胆さも特筆モノ。1作につき5回以上のハプニングが起こり、観客は息つく暇もなくスクリーンに釘付けになってしまいます。米軍や戦う男を扱うことが多いですが、ド派手なアクションシーンの数々によって彼らがかっこよく描かれています。

CMで培った撮影手法は日本でも披露済!

マイケル・ベイの映画デビューは『バッドボーイズ』(1995年)ですが、それ以前はCMやミュージックビデオのディレクターとして活躍し、金獅子賞をはじめとする数々な賞を受賞しています。彼の作品における色彩の豊かさは、CMやミュージックビデオの経験によるものだと言えるでしょう。

CMディレクターの経験から、撮影の手法にも独自性があります。ひとつめは人物を中心として回転しながら螺旋状に上昇していくカメラワーク。『バッドボーイズ』(1995年)でウィル・スミスとマーティン・ローレンスのまわりを回ったことに始まり、『ザ・ロック』(1996年)や『パール・ハーバー』(2001年)でも見られます。『トランスフォーマー』シリーズでは、金属生命体が合体・変形する工程を見せるために使われていました。 この手法は、福山雅治が出演したアサヒビールのCM「スーパードライ」(2012年)の監督を務めた際にも用いられています。

ふたつめは、地面すれすれのところを這うようにして撮影されるスタイリッシュなカーチェイスシーン。これらは撮影用に改造された車両を用いて行われており、入り組んだ道や高速カーチェイスに対応できる特殊なゴーカート、車に衝突してもビクともせずそのまま走り続けることができる車両、クレーンカメラによってさまざまな角度から撮影できるポルシェ・カイエンなどが使用され、視聴者が本当に体験していると錯覚するほどのリアルな画づくりに貢献しています。

1/2ページ

最終更新:8/3(木) 19:35
dmenu映画