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現役引退へ 石川直宏の一番長い日となった2017年8月2日

8/3(木) 10:59配信

VICTORY

FC東京に所属する元サッカー日本代表の石川直宏が現役引退を発表し、会見を行なった。長らくFC東京の中心選手として活躍を続けた快速アタッカーにとって、引退を発表した8月2日は特別な日だった。彼にとって忘れられない一日となった2017年8月2日を、FC東京を長年追いかけている後藤勝氏が綴った。

文=後藤勝

残り4カ月に区切られた現役生活

石川直宏が、時の人になった。

8月2日朝8時20分頃、Twitter上で今シーズン限りでの現役引退を表明。詳細を「石川直宏オフィシャルWEBサイト」にて『ご報告』の題名で記載した。誰が読んでも石川自身の言葉で書いたとわかる文体。その生々しい文章には、傷めた左ひざがなかなか快復しない状況で「残りのシーズンを今まで以上に強い覚悟と責任、誇りをもって出し尽くしたい想いが強くなった」との一節があった。復帰の可能性を少しでも高め、数少ないはずの機会で高いパフォーマンスを発揮するため、そしてチームに刺激を与えるために、あえて残された時間を区切ったのだろう。

Twitterに引退表明が投稿された直後はリツイートといいね数が22だったが、1分も経たないうちに68となり、瞬く間に4桁へと達した。最終的にいいね数は5桁になった。

9時30分からの午前練習は別メニュー。ウオーキングのためにわずかな時間、コートに出た以外は室内で調整した。表情はいつもと変わらない。平常心だった。予定されていた二部練習の午後の部はピックアップ選手のみの参加となり、開始時刻も早められた。石川は午後の練習には加わらず、引退発表記者会見に備える。トップチームの大半の選手は帰宅した。

しかしコーチ陣が指定した若手のほかに、自ら志願して参加した年かさの選手もいた。そのうちのひとり、石川と同世代の大久保嘉人は、この発表になんとも言えない感じだった。

「同世代やしね。引退の決断は誰にも訪れることだし。おつかれでしたよね。ちっちゃいときからサッカーしていて、プロになって、というすばらしい経験をして。次に何をするかわかりませんけど、その経験が必ず生きてくるだろうし。この先もがんばってほしい。でも今年はやるんだよね? リハビリも、1分でもちょっとでも出ようという気持ちでやっていると思うし、早く復活して、最後、試合に出て、みんなで“おつかれさま”って言えたらいいんじゃないですか」

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最終更新:8/3(木) 15:57
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