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【八戸三社大祭】経済面でも“ユネスコ登録効果” 宿泊や物販が好調

8/3(木) 12:12配信

デーリー東北新聞社

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の登録で、高い注目を集める今年の八戸三社大祭。7月31日~8月5日の期間は平日メインの日程にもかかわらず、八戸市内の宿泊施設は好調な稼働を見せるなど、登録による恩恵が集客面で表れている。大型小売店では記念グッズの売れ行きが上々。地元の観光関係者は“ユネスコ効果”を持続させる重要性を強調し、「観光誘客で地域経済を活性化させたい」と意気込んでいる。

 今年の日程は、5日に行われるユネスコ記念祭を含めて6日間と“特別”に延長。市中心街沿道の観覧席は1~3日で計約1500席を用意したが、4月の発売から申し込みが相次ぎ、「お通り」の1日と「お還(かえ)り」の3日は5月上旬で完売。「中日」の2日も同月中に売り切れた。

 八戸観光コンベンション協会の担当者は「例年より売れ行きが良く、ユネスコ登録で注目が高まったのでは」との見方を示す。

 八戸ホテル協議会によると、期間中は加盟18ホテルの大半が高稼働をキープ。これまでは青森ねぶた祭などと一緒に楽しむ観光客が多かったが、倉田任康会長は「今年は三社大祭を目的とした個人旅行客が多い印象。来年以降もユネスコ効果を期待したい」と話す。

 JR八戸駅周辺の宿泊施設も好調だ。ホテルテトラ八戸(旧ホテルオーシタ)は例年、7月31日と8月1日の予約は5割程度だったが、今年は両日ともほぼ満室状態になった。

 テトラグループは函館市を拠点とし、系列ホテルではパンフレットやポスターで八戸をPRしている。吉田孝祐支配人は「北海道から三社大祭を見に来る人が増えた」と説明する。

 さくら野百貨店八戸店は3日まで、祭りグッズの販売コーナーを1階に開設中。観光客には、ユネスコ登録記念のTシャツや手拭いが人気だという。

 一方、飲食関係からはさまざまな反応が。祭りの見物客でにぎわう店も多い半面、ある飲食店関係者は「客足は例年並み。市外から来た観光客を取り込みたいが…」と、波及効果が実感できていない様子だ。

 八戸観光コンベンション協会の木村聡・観光コーディネーターは「ユネスコ登録を契機に三社大祭や八戸の魅力に気付いてもらい、その後も訪れてくれるリピーターを生み出すことが地域全体の活性化につながる」と指摘。「今後は祭りの運行時間以外にも、八戸エリアの観光を楽しめる仕組みを作りたい」と語った。

デーリー東北新聞社