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ガソリン添加剤って意味あるの?「効果ある/ない」意見が割れるワケとは

8/3(木) 16:36配信

オートックワン

「ガソリン添加剤って何? 効果あるの?」という話は、オーナー同士の会話やインターネット上のクチコミを探せばいくらでも見つかります。

エンジン内部の汚れの様子など

ガソリン添加剤は、エンジン内部、特にインジェクター(燃料噴射装置)や燃焼室のバルブやピストンに堆積する汚れを、分解・燃焼させたり排気ガスと一緒に排出したりする効果があります。その効果について説明するには、まず「エンジン内部がどうして汚れるのか?」について触れた方がいいでしょう。

新車時のエンジン性能を少しずつ劣化させる、エンジン内部が汚れる原因は、大きく2つあります。

(1)金属同士が擦れ合って発生する金属粉やスラッジ

(2)燃料の不完全燃焼で発生するカーボンなどの汚れ

金属粉やスラッジは、エンジンオイルが取り込んで、ある程度綺麗にしてくれるのですが、ガソリンと空気の混合物をエンジン内部の燃焼室に噴射するインジェクターや燃焼室内部の汚れは、エンジンオイルの清浄効果だけに期待することはできません。後述しますが、ハイオクガソリンには堆積したカーボンを綺麗にする添加剤が含まれています。しかし、それだけでは清浄効果が足りず、ガソリン添加剤が必要になってくるワケです。

ちなみに、インジェクターや燃焼室のカーボン汚れ具合は、車のオーナーの走り方で違ってきます。日々の走行距離が多く、しっかりとエンジン回転数を上げて走る車は、走行距離の割にエンジン内部が綺麗に保たれている例が多いです。一方、渋滞に巻き込まれてノロノロ運転をする車(=エンジン回転数をあまり上げずに走る車)や短距離走行が多い車(=エンジンが冷えた状態で走ることが多く、燃料が不完全燃焼しがちな車)の場合、低走行距離車であってもエンジン内部は汚れていることが意外と多いのです。

また、エンジンオイルの交換サイクルが長く、汚れたオイルのまま走り続ける車も、当然ながらエンジン内部の洗浄効果が落ちているため汚れやすいと考えてください。なお、普段あまりクルマに乗らない場合、ガソリンが酸化してインジェクターや燃焼室にガソリン由来のワニスやガム質などが付着、インジェクター周辺が汚れてくることもあります。あまり車を走らせていないからエンジン内部が汚れないということではないのでご注意ください。

エンジン内部の汚れについておわかりいただけたでしょうか? では、ガソリン添加剤の効果について解説しましょう。

まず注意していただきたいのは、ガソリン添加剤は“性能を上げる”ためのモノではないということ。エンジンチューニングではないので、大幅に性能がアップすることはありません。正しくは、インジェクターの汚れを落とすことで、燃料の噴射量や角度が正常な状態に戻ったり、バルブにこびりついたカーボンが落ち、混合気(空気とガソリンを混ぜたモノ)の流れが乱されなくなり、新車時に近い燃焼状態が回復しますよ、という製品です。

また、あまりにも多くの汚れが付着したエンジンの場合は、ガソリンに混ぜるだけのお手軽なガソリン添加剤では改善効果は薄いと考えた方がいいでしょう。

使用者のコメントをインターネットで検索すると、賛否どちらの意見も見つかります。「燃費が〇km/L良くなった!」、「まったく効果が無かった…」などのクチコミが見つかりますが、エンジン内部のカーボン除去を本格的に施工した場合でも、人によっては効果を体感できないこともあります。また、エンジン内部があまり汚れていないクルマに、予防としてガソリン添加剤を使用した場合も効果は実感しにくいでしょう。

ガソリン添加剤やオイル添加剤のような製品は「エンジン内部を劇的に綺麗にして、燃費改善効果もバッチリ!」というモノではありません。今の良好なエンジンコンディションをできるだけ長く維持して、悪化しないよう予防するために使用するくらいの捉え方をしてもらえばよいでしょう。

ガソリン添加剤を販売しているショップ店などに話を聞くと、「ハイオクガソリンにはそもそも清浄剤が含まれていますよね? それならガソリン添加剤なんて必要ないんじゃないですか?」と質問されることがあります。

ハイオクガソリンに清浄剤が入っているのは、ハイオク指定になっているエンジンは高圧縮、高負荷のエンジンでカーボンが溜まりやすいから。しかし、ガソリンに含まれる清浄剤だけではカーボンの堆積は抑えられません。そのため、ガソリン添加剤はハイオク指定エンジンにも使う価値があると考えています。

とはいえ、その効果はまず体感できないでしょう。ガソリン添加剤は、エンジン内部に燃料を噴射するインジェクターに付着したワニス(ガソリンが酸化してできる成分)、バルブやピストンに堆積するカーボンを、分解・除去する効果があります。除去効果を体感できるほどワニスやカーボンを堆積させるためには、相当な距離を走る必要があります。それほど汚れが堆積したなら、オイルラインの汚れやその他の箇所の消耗も相当進んでいるはずです。そこまでの状態になる前に、今のエンジンコンディションを維持するべく予防的に使用するのが、ガソリン添加剤だと思ってください。

ガソリン添加剤、効果はあるが体感しづらいもののようですが、いつも良好なコンディションでクルマを走らせたい方は、是非検討してみては。

最終更新:8/3(木) 16:36
オートックワン