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【特集】田んぼの水がなくなる!金魚も食べる! ニョロニョロ動く厄介者とは?

8/3(木) 15:30配信

毎日放送

稲作が盛んで昔ながらの田園風景が広がる奈良県・大和郡山市。この辺りでは近年、ある外来生物によって、大切な水田が大きな被害を受けているといいます。一体どのような生き物なのでしょうか?

農家を悩ます暴れん坊

奈良県・大和郡山市では、ある外来生物のせいで田んぼに張られた水が抜けてしまうのだといいます。

「なんぼ水を入れても、2日ほどで水がなくなる。駆除するといっても、苗に影響があってもいけないし…(その生き物が)動くとそこに穴があくんですよ、ずーっと」(農家の男性)
「穴をあけるからな、かなわんねん。入って来るからな、土の中を」

どうやら、その生き物が作る穴が原因のようです。米作りを営む佐野吉伸さん(67)もこの暴れん坊による被害に頭を悩ませています。

「どうして穴をあけよるのか知らんけどね、ちょっとの穴をあけるやろ、水が圧で流れたら、穴がこんなに(大きく)なってくるねん。水がみんななくなったから」(佐野吉伸さん)

あぜにトンネルを掘って水田に穴をあける厄介な生き物。あぜにあいた穴は流れ出す水の勢いでどんどん広がり、わずか1日で田んぼの水が空っぽになってしまうこともあったといいます。

犯人は“タウナギ”

犯人は一体どんな生き物なのか?取材班、佐野さんとともに捜索開始です。

Q.どういう場所にいるんですか?
「こういう隅っこにおるねんけどね、おらへんね…。わからんねぇ…。いてないね…。毎日1回は水(が抜かれていないか)見に来てるからね」(佐野吉伸さん)
Q.(その生物が)いなければ見に行かなくていいのに
「せや、2日、3日に1回でええねんけどね」

用水路を探すこと約30分、ようやくその姿を捉えることができました。

「いま出とるわ!出とるわ!こっち!ここここ!出とるやろ顔が、タウナギや、あれな」(佐野吉伸さん)

いました、田んぼを縦横無尽に駆けめぐる、その名もズバリ「タウナギ」です。危険を察知したのか、すぐに身を隠してしまいました。

タウナギは体の表面が粘膜で覆われていて、名前の通りウナギにそっくりですが、全く違う種類の淡水魚です。約100年前に朝鮮半島から観賞用として日本に持ち込まれた外来生物で沼や水田にすみ着いています。現在、近畿地方や東海地方、四国地方を中心に14の都府県で生息が確認されています。

ウナギと違って鱗がありません。また、泥の中での生活上不要になったため、胸びれや腹びれもありません。十分に成長すると全長80センチにもなるというタウナギ。肉食で小魚やミミズ、カエルなどを食べます。また、えら蓋を持たず、喉のあたりの粘膜を通じて空気呼吸を行うという珍しい魚です。

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最終更新:8/4(金) 16:54
毎日放送