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「小銭を見たら、ありがとう」 あなたに贈る〝1分間スピーチ〟 【ひきたよしあき】

8/7(月) 7:00配信

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 広告会社「博報堂」のクリエイティブ・プロデューサーで、スピーチライターでもある、ひきたよしあきさんによる「1分間スピーチ」。今回のテーマは「小銭を見たら『ありがとう』」です。

「小銭を見たら『ありがとう』」全文はこちら

本日の〝1分間スピーチ〟

 今日から1分間スピーチを始めます。

 かた苦しい話ではありません。

 読んだらすぐにやりたくなるような「ちょい知恵」。

 これを語っていこうと思います。

 さて初日の今日は、「小銭を見たら、ありがとうと言え」というちょい知恵。

 と言っても、100円や10円玉に感謝しろというのではありません。

 ご存知の方も多いでしょう。

 「ありがとう」をたくさん言うと人生が好転するというお話。

 実証データは全くありませんが、感謝は元々ポジティブなもの。

 それを人に対して言い続ければ、周囲をなごませ、自分もちょっといい気持ちになれる。

 これは間違いなさそうです。

 ところが実践してみると、案外むずかしいのです。

 「ありがとう」という機会がない。

 あってもすぐには声がでない。

 無理していうと、スットンキョウな声になる。

 日頃いかに、感謝を忘れ、傲慢な生活をしていたかを思い知らされます。

 そこで考えたのが、毎日の生活の中で、小銭を出す瞬間に必ず「ありがとう」というクセづけでした。

 タクシーから降りるとき、コンビニでおつりをもらうとき、飲み会の席で幹事から釣り銭をもらうとき、しっかりと「ありがとう」ということ。

 これなら躊躇しないですみます。

 最近は、コンビニや病院で、店員や会計係の人たちに心ない言葉を言う人が増えている。

 それが社会問題にまでなりつつあります。

 そこまでいかなくても、忙しいとつれない態度をとってしまいがちです。

 こうしたちょっとした独りよがりが生活のあちこちにでてくると、なんとなく人が遠ざかり、運気もきっと落ちてくる。

 まずは見知らぬ人との間で、小銭のやりとりがあったなら、しっかりと「ありがとう」と言う。

 そのクセをつける。

 やがてあなたの「ありがとう」は、小銭を離れて、生活のあらゆる場面で使うことのできるようになる。

 あなたは日本語の中でも最強の言葉「ありがとう」の使い手になれるはずです。

 小銭をみたら、ありがとうと言え。

 今日の言葉のちょい知恵をお試しあれ。

 ご清聴、ありがとうございました。

ひきたよしあき

 広告会社「博報堂」のクリエイティブ・プロデューサーで、スピーチライター。朝日小学生新聞で毎週火曜日に「大勢の中のあなたへ2」を連載中。著書は「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)、「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)など。

最終更新:8/7(月) 7:00
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