ここから本文です

2019年7月以降に使用制限、フタル酸エステル類を容易に検査できる装置

8/4(金) 7:10配信

MONOist

 日立ハイテクサイエンスは2017年7月13日、加熱脱離イオン化質量分析計「HM1000」を発売した。日本国内および海外に向けて年間100台の販売を目指す。価格は1400万円(税別)からとなる。

 HM1000は、特定有害物質を規制するRoHS指令において、2019年7月以降新たに使用が制限されるフタル酸エステル類を容易に検査できる。試料からフタル酸エステル類を気化させる試料加熱部、気化したフタル酸エステル類をイオン化するイオン源部、イオン化された成分を分析する質量分析部で構成される。

 試料から抽出した成分ガスを多成分同時測定し、新設計の試料加熱部により試料の急速加熱、冷却が可能で、1試料当たり10分以下でスクリーニング検査ができる。また、適量の試料を切り出し、サンプルパンにセットする簡単な前処理作業だけで、専用ソフトウェアが自動で試料成分の検出、定量、含有判定までを実施する。さらに、オートサンプラーが最大50個の試料(標準試料を含む)を連続で自動測定。検査工程の効率が向上する。外形寸法は510×615×615mm。電源と窒素ガスのみで運用できるため、ランニングコストも抑えられる。

 RoHS指令の改正によって使用が制限されるフタル酸エステル類は、樹脂やゴムなどを柔らかくする可塑剤として、玩具や家電、エレクトロニクス製品など、多くの製品に使用されている。今後、使用制限への対応が急務となるが、従来の検査方法は処理に時間がかかり、装置が複雑で専門知識を要するといった課題があった。

最終更新:8/4(金) 7:10
MONOist

Yahoo!ニュースからのお知らせ