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悲運の阪神ドラ2・小野、10試合先発で未勝利 それでも先発の一角託し続けるワケ

8/4(金) 16:56配信

夕刊フジ

 悲運のルーキーはいまだ出口の見えない苦行に耐えている。阪神のドラフト2位ルーキー・小野泰己投手(23)は2日の広島戦(マツダ)で5回2/3、2失点と粘投したが、またもや白星はつかず。今季10試合に先発し未勝利(0勝6敗)のままだ。

 1回先頭の田中に初球を中前に打たれ、続く菊池に右越え本塁打。わずか2球で2失点する立ち上がりだったが、その後は気持ちを切り替えて「腕を振って投げることしか考えていなかった」。6回途中に降板するまで追加点を許さずリリーフ陣につなげた。

 金本監督は「この打線相手に十分(の内容)。本気で勝ち星を付けてやらないとね」と評価。一方、香田投手コーチは「勝つためには3者凡退をもっと増やさないと」と注文をつけた。

 5月下旬に1軍初昇格後、いまだ勝てない新人に先発の一角を託し続けるのはなぜか。高代ヘッドコーチは「それだけ期待もポテンシャルもある子だからだよ」と説明。一方で「粘りはあるが、厳しいことを言えば今日も簡単に(四球を)与えすぎ」と指摘した。

 ただ、焦りは禁物だ。球団OB会長の川藤幸三氏(68)は「確かに、ずっと勝ててなかったら目先の1勝を本人もベンチも追い求めがちだけど、絶対にそれはアカン。彼には今年1年、自分の力を試す期間だと思って投げ続ければエエんや」と助言する。

 産みの苦しみを経て得る1勝は野球人として「財産になる」と断言。「新人でいきなり結果が出るのはエエけどな、そんな長く続くもんとは違う。小野の場合は、1つ勝てればポポポーンと白星が転がり込んでくるタイプ。そこまでの辛抱よ」とみている。

 チームは小野に白星をプレゼントできなかったが、9回に相手守護神・今村からロジャースが逆転2点適時打を放ち勝利。次こそは悲運の男をヒーローに担ぎ上げてほしいものだ。(山戸英州)

最終更新:8/4(金) 17:10
夕刊フジ