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村田とエンダムの再戦は「因縁」ではなく「友情」…担当記者リポート

8/4(金) 11:03配信

スポーツ報知

◆報知新聞社後援 プロボクシング世界戦 ▽WBA世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 アッサン・エンダム―村田諒太(10月22日、東京・両国国技館)

 プロボクシングWBA世界ミドル級1位・村田諒太(31)=帝拳=と同級王者アッサン・エンダム(33)=フランス=との再戦が決まった。リマッチだが「因縁」とは違う両者の様子を、ボクシング担当記者がリポートする。

 2か月半前、村田戦の結果を聞いて会場の誰もが耳を疑ったのではないだろうか。その両者がダイレクトリマッチを行うだけに「因縁」という言葉がピッタリ…。と言いたいところだが、2人の雰囲気は違った。

 会見が終わり写真撮影となった時だ。カメラマンが日本語でポーズのリクエストをするが、エンダムはほとんど理解できない。すると村田が助け舟を出した。「あっち向いて、とか。手を下げて、とか。そういうことを話しました」。会見の合間にも笑顔で話し合っていた。因縁どころか爽やかなムードさえ感じた。

 前戦の直後は控室で涙を流していたという村田だが、一夜明けると同じ都内のホテルに宿泊していたエンダムに「あいさつをしたい」と部屋に電話をかけて呼び出し、健闘をたたえた。「素晴らしい経験をありがとう。昨日は敵だったけど今日は友だね」と声をかけると、エンダムも「また会えるのを楽しみにしている」と笑顔で応じ、連絡先を交換した。

 エンダムはこの日、「彼の飾らない性格が好きだ。対戦相手と友達になるのは初めて」と明かした。村田も「再戦は苦手ではないが、あまりに近しくなってしまって、この空気感はちょっと…」と苦笑したが「リングの上に立ったら互いに関係ない。殴り合う」と続けた。エンダムも「互いに万全の状態でリングに上がりたい」と応えた。不可解判定によって生まれた因縁は、2人のスポーツマンシップによって友情へと変わった。(三須 慶太)

最終更新:8/4(金) 11:03
スポーツ報知