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世界陸上5日開幕!朝原氏が男子100メートル日本勢分析

8/4(金) 7:00配信

サンケイスポーツ

 【ロンドン3日】陸上の世界選手権は、4日(日本時間5日未明)に当地で開幕し、初日に男子100メートル予選が行われる。2008年北京五輪の男子400メートルリレー銅メダリストで、100メートル日本歴代3位の10秒02を自己ベストに持つ朝原宣治氏(45)が、初の9秒台突入が期待される日本勢の展望を語り、決勝進出の最有力にサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=を挙げた。

 国内での熾烈(しれつ)な争いで力が底上げされた日本短距離勢にとって、世界陸上は実力を証明する舞台になる。

 決勝進出ラインは遅くても10秒0台。日本のサニブラウン、多田、ケンブリッジには準決勝に進む力があるが、自己ベストを出す走りでないとファイナリストには残れない。当然、予選から決勝までラウンドを進もうと思うと速いタイムが必要になり、必然的に9秒台を求められる。そのくらいレベルが高いのが世界陸上だ。

 日本勢で決勝に最も近いのはサニブラウンだ。優勝した6月の日本選手権で、100メートルにおいてシニアの世代で初めてトップクラスの選手と走った。それでも予選から10秒06を記録。落ち着いた走りは18歳とは思えず、今大会も期待できる。

 初めて日の丸を背負う多田は経験がないだけに、代表争いを突破した勝負強さと勢いを本番でも発揮してもらいたい。昨夏のリオデジャネイロ五輪で準決勝を経験しているケンブリッジは、スタートが決まり、競り合っても硬くならなければ面白い。

 今回は、言わずと知れたスプリンターのウサイン・ボルト(ジャマイカ)のラストランにも注目が集まる。勝利を競うというより、選手にとっては憧れだ。私が現役だったとき、世界屈指のスピードを誇るタイソン・ゲイ(米国)やアサファ・パウエル(ジャマイカ)とレースで一緒に走ると、少しでも近づきたいと奮闘したものだ。

 日本勢には、ボルトと肩を並べられる最後のチャンスを力に変えて走ってほしい。(北京五輪男子400メートルリレー銅メダリスト)