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<夏の高校野球>1回戦 注目のカード第4日に集まる

8/4(金) 21:55配信

毎日新聞

 1回戦随一のカードは横浜-秀岳館だ。現選手の経験値が高いのは秀岳館。過去3度の甲子園ですべて登板している川端、田浦の両左腕は安定感が群を抜く。昨夏の甲子園で3番を務めた増田を中心とした横浜の強力打線がどこまで打ち崩せるか。ハイレベルな戦いになることは間違いない。

 このカードを含めて第4日に注目校が集まった。複数投手を擁し、打線も切れ目がない中京大中京と、平元-中村の好バッテリーがいる広陵も注目の一戦。優勝経験校同士の興南と智弁和歌山も興味深い。2010年春の対戦では左腕・島袋(ソフトバンク)が好投した興南に軍配。島袋と同じ左腕の宮城を相手に、強打の智弁和歌山が雪辱を果たせるか。第4試合には優勝4回を誇る大阪桐蔭が控える。

 作新学院と盛岡大付は今年のセンバツ出場校同士の対戦に。作新学院はエース左腕・大関に加えて、右腕・篠原の成長が著しい。センバツベスト8の盛岡大付は高校通算60本塁打の植田ら打線が売り物。作新学院の投手陣が強打をどう封じるかが、連覇への試金石になりそうだ。

 6校ある初出場のうち、藤枝明誠と津田学園が初陣対決となった。春夏通じて初の甲子園となるおかやま山陽は戦後最長となる11年連続出場の聖光学院に挑む。【安田光高】

 ◇好左腕vs強打線 横浜×秀岳館

 ○…1回戦から横浜と秀岳館がぶつかる注目カードが実現すると会場にはどよめきが起こった。今春まで3季連続4強入りの秀岳館の相手が空いたまま抽選が終盤を迎えると場内は次第にざわつき始め、ファンの期待に引き寄せられるように横浜の主将・福永が引き当てた。「もしかしたらあるかもと思ったら引いてしまった」と福永は苦笑いを浮かべた。

 横浜は19年前に松坂大輔(ソフトバンク)を擁して春夏連覇を果たして以降は甲子園で夏の優勝から遠ざかっているが、名実共に高校球界を代表する強豪の一つ。一方の秀岳館は2014年に鍛治舎監督が就任して以降、急速に実績を上げている新興勢力だ。両者の初対戦を前に、秀岳館の広部主将は「いつかはやってみたかった相手。いい試合ができる」と喜び、福永主将も「お客さんがたくさん入ると思うので楽しみ」と満員のスタンドを思い描いていた。

 ◇伝統校、誇りかけ 中京大中京×広陵

 ○…春夏通算58回目出場の中京大中京と45回目出場の広陵。中京大中京の主将・伊藤康が「これまでの甲子園で活躍した先輩たちに続いていければ」と言えば、広陵の主将・岩本は「気合が一層入る。勝って勢いに乗りたい」と、互いに伝統校としてのプライドをにじませていた。伊藤をはじめ、両チームから2人ずつU-18(18歳以下)ワールドカップ日本代表の第1次候補に選出されている。がっぷり四つの戦いになりそうだ。

 ◇挑む2度目の春夏制覇 大阪桐蔭×米子松蔭

 ○…大阪桐蔭による前人未到の2度目の春夏連覇への挑戦は、第4日に始まる。初戦の相手は米子松蔭。主将の福井は「ちょうどいい日。しっかり研究して準備したい」とぬかりなかった。センバツ優勝後、西谷監督は選手に「今までの歴史にないことに挑戦しよう」と呼びかけた。選手も期待に応えて激戦の大阪大会で優勝し、挑む権利を手にした。周囲の期待は大きいが、福井は「一戦一戦、戦ってたどり着けるようにしたい」とどっしり構えていた。

 ◇初連覇、挑戦者の立場で 作新学院×盛岡大付

 ○…夏連覇を目指す作新学院の初戦の相手は岩手大会で6試合10本塁打と強打を誇る盛岡大付。主将の添田は「相手のほうが実力は上。チャレンジ精神で再スタートを切るつもりだったので良い相手」と歓迎した。盛岡大付の主将・比嘉とは今春のセンバツ前に出場校の主将が一堂に会する「キャプテントーク」の際、同部屋で宿泊した。約5カ月を経ての再会に「縁を感じる」と笑顔を見せつつ「勝負は負けません」と力を込めた。

 ◇顔なじみ監督、初陣対決 藤枝明誠×津田学園

 ○…初日に初出場同士で対戦する藤枝明誠の光岡監督と津田学園の佐川監督は、ともに1978年生まれで日ごろから情報交換する「監督仲間」。甲子園出場が決まった後、「1回戦では対戦したくないな」と冗談を言い合っていたという。昨年10月に練習試合もしており、佐川監督は「一緒に出たいと思っていたが、まさか当たるとは」と苦笑い。光岡監督は「知らない相手とやるよりむしろ良いゲームになるはず」と前向きにとらえていた。

 ◇開幕試合、前向きな心で 波佐見×彦根東

 ○…開幕試合を引いた波佐見の主将・浜田は「お客さんが多い方が楽しそう。早くやりたい」と前向きに捉えた。一方の彦根東の主将・松井は、他の選手から「引くなよ」と言われていたと苦笑しつつも「光栄なことだと前向きに捉えて、開き直ってやっていくだけ」ときっぱり。公立校同士の対戦については、松井が「立場は一緒なので意識はしている。しっかり戦いたい」と気を引き締めれば、浜田は「どこが相手でも日本一を目指す」と力強く言った。

最終更新:8/5(土) 11:36
毎日新聞

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