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夜の銀座と景気の関係-『黒革の手帖』5度目のドラマ化で考えた

8/4(金) 17:15配信

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ドラマ化5回目の『黒革の手帖』

7月からテレビ朝日系列で、『黒革の手帖』というドラマが放送されています。武井咲さん演じる女性銀行員の主人公・原口元子が、銀行から巨額の資金を横領し、その資金を元に銀座の高級クラブのママに転身し、さらなる野望に向かって突き進むというストーリーです。

原作は1978年~1980年に連載された同名の小説で、松本清張氏の代表作の1つです。過去に何度もドラマ化されてきました。調べてみると、今回を含めて5回にもなります。

(1)1982年(全6回):主演は山本陽子(以下、敬称略)
(2)1984年(全37回):大谷直子
(3)1996年(2時間ドラマ):浅野ゆう子
(4)2004年(全7回):米倉涼子
(5)2017年:武井咲

最初にドラマ化された1982年から今回まで、実に35年が経っています。何度も繰り返してテレビドラマ化される作品は他にもありますが、これほどの長期間にわたって繰り返しドラマ化される作品は、数えるくらいしかないのではないかと思います(他には山崎豊子氏の『白い巨塔』くらいしか思いつきません)。

細部に世相や時代背景の違いが反映されている

各回で、細かい部分の描写はいろいろとアレンジされています。放送回数の違いのほか、世相や時代背景の違いもよく反映されています。

たとえば、2004年版では主人公と銀行のやり取りの中で、「公的資金」とか「不良債権」という言葉が出てきます。一方の2017年版では、銀行の資金を横領した直接のきっかけの描写に、「従業員によるSNSの違法投稿」や「派遣切り」が登場します。こうした細部から気づかされることもあるというものです。

ただ、細かい部分の違いはあっても、ストーリーの大筋は変わりません。それなのに、毎回視聴者に受け入れられるのは、時代を超えた普遍的な要素があるからだと思います。

非日常の世界への興味に支えられるドラマ

その普遍的な要素の1つは、「銀座の高級クラブ」という非日常の世界への興味と、いくつもある繁華街の中でも「銀座は別格」という共通認識ではないでしょうか。

銀座の、特に昔から経営されている高級クラブには、「社交場」であることのプライド、常連客とお店との間の上下のない人間関係、その人間関係の前提となる「秘密は守られる」という掟に近い暗黙の了解があると言われます。それが「銀座のクラブは別格」というブランドを醸成してきました。

なかなか垣間見ることができない銀座の夜の世界の裏側。興味は尽きませんが、そのあたりの人間模様の描写はドラマのほうに譲り、ここからはもう少し経済に結び付けた話をしたいと思います。

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最終更新:8/4(金) 17:15
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