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農相に斎藤健氏 官邸主導の改革継続 第3次安倍改造内閣

8/4(金) 7:00配信

日本農業新聞

 第3次安倍第3次改造内閣が3日、発足した。19人の閣僚のうち14人が交代。農相には斎藤健農水副大臣が就任した。当選3回での抜てき。副大臣からの昇格は異例だ。安倍政権の農政改革が実行段階に入るため改革に向けた継続性を重視した。環太平洋連携協定(TPP)を担当する経済再生担当相には、茂木敏充政調会長が就任。欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉を担う外相には、河野太郎元行政改革担当相が就いた。安倍晋三首相は経済最優先を掲げ、農政改革を断行する方針を示した。

 首相は内閣改造後、記者会見に臨み、新内閣を「結果本位の仕事人内閣」と命名。農政に関し「構造改革こそがアベノミクスの最大の武器だ」と強調。斎藤農相の起用は「突破力のある人材を積極的に登用し、時代のニーズに応える改革を断行する」と語った。

 また、規制改革を担当する地方創生担当相には、梶山弘志党政調会長代理を起用し「岩盤のように固い規制にもどんどんチャレンジしてまいりたい」と述べた。世耕弘成経済産業相は留任した。

 閣僚経験者を7人起用。初入閣は6人に抑え、安定重視の布陣を狙った。首相補佐官に宮腰光寛元農水副大臣を起用した。ふるさとづくり推進や農林水産物の輸出振興を担当する。

 斎藤氏は衆院千葉7区選出。当選5回以上が入閣適齢期といわれる中、異例の抜てきだ。副大臣時には、農政改革で与党との調整役を担った。経産省出身で実務能力が高く、国会答弁も安定していると評価が高い。

 1日の農業競争力強化支援法の施行を受け、安倍政権は農政改革を実行に移す。秋以降は卸売市場法の抜本改革や、2018年産からの米の生産調整の見直し、EUとのEPA対策の検討も本格化する。

 斎藤副大臣の昇格は、一連の農業・農協改革を仕掛けてきた菅義偉官房長官と奥原正明事務次官との相性を踏まえ「官邸主導で改革を着実に進める」(政府関係者)狙いがある。

 斎藤氏は山本有二前農相と同じ石破茂元地方創生担当相の派閥に所属。来秋の総裁選で対抗勢力となる石破派を引き続き閣内に取り込んでおく思惑もありそうだ。

 学校法人「加計学園」による国家戦略特区での獣医学部新設を巡る問題に対応する文部科学相には、林芳正元農相が就任した。

 一方、同日、自民党は臨時総務会を開き、新役員を決めた。農林関係からは、森山元農相が国会対策委員長に就任。小泉進次郎農林部会長は筆頭副幹事長に起用する。

 林、宮腰、森山、小泉の4氏は、党の主要農林幹部でつくる通称「農林インナー」のメンバー。政府や党の要職への起用が相次いだことで、農政推進に関わる政府と党の力学に影響し、官邸主導が強まる可能性がある。

日本農業新聞

最終更新:8/4(金) 7:00
日本農業新聞