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夜集荷して朝もう上海!? 税関手続きも自動 ANAの物流新拠点、そのハイテク設備とは

8/4(金) 15:14配信

乗りものニュース

税関への手続きも全自動 「特別扱い」荷物はていねいに

乗りものニュース

 ANAグループで国際物流を担うOCS(東京都港区)が、首都圏の新たな拠点として「OCS東京スカイゲート」(同・江東区)を建設、2017年8月3日(木)に報道陣へお披露目しました。

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「OCS東京スカイゲート」は地上8階建てで、輸出と輸入の双方に対応する施設です。トラックで到着しベルトコンベアに載せられた荷物は、X線検査や寸法・重量の測定、貼られたバーコードの読み取り、税関への申告手続き、配達エリアによる仕分けも全て自動で行われ、出荷場所へ運ばれます。

 輸出の場合、東京近郊から出荷された荷物はこの施設で仕分けられたうえで、羽田空港へ輸送。そこからさらに、那覇空港にあるANAグループの貨物拠点「沖縄貨物ハブ」に集められ、アジアの様々な国へと空輸されます。たとえば中国の上海であれば、夜に東京から出荷された荷物が翌朝に届くそうです。

 建設の背景には、インターネットを通じたEC(Eコマース、電子商取引)の増大があります。

「訪日外国人の“爆買い”が落ち着いた一方で、日本の魅力ある商品を取り入れたいというニーズは強く、外国人が日本の業者やウェブサイトから直接的に商品を購入する個人輸入が増えています。こうした動きは『越境EC』と呼ばれ、経済産業省によると2020年には1兆9000億のマーケットになるといわれています」(ANAホールディングス 片野坂真哉社長)

 OCSにとっては、業務の効率化にも大きな効果がもたらされます。これまで人がハンディ端末を用いてバーコードを読み取ったり、伝票を見ながら仕分けしたりしていましたが、自動化によって工数が35~40パーセント削減されるそうです。また、保税(関税徴収の保留)など特別扱いが必要な荷物をベルトコンベアのラインからはじき、倉庫に保管するなど、多様なニーズへきめ細やかに対応するといいます。

 OCSの福田哲郎社長は、「人手の確保が厳しくなるなか、ほぼマニュアルだった貨物の取り扱いが大幅に自動化されたことで、社員の労働負荷も大幅に軽減されます」と話します。この「OCS東京スカイゲート」は、2017年9月1日(金)から稼働予定です。

乗りものニュース編集部