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描いた愛猫 個展前に急死 悲しみ越え準備 千代田町の田島さん

8/4(金) 6:03配信

上毛新聞

 目を細めてくつろぐ表情やちょこんと前足をそろえた姿―。群馬県館林市の喫茶ギャラリーお茶屋のあで9日まで開かれている「花とねこの水彩画展」(7日は休み)で、四季折々の花に加え、かわいらしい猫の水彩画10枚が並んでいる。

◎恋人のよう「いつまでも一緒だよ」

 出品したのは千代田町赤岩の田島功一さん(75)。猫の水彩画のほとんどは10年連れ添った愛猫のブーちゃんをモデルにして描きためたものだ。

 女性客の多い、のあで初めて個展を開くということで、得意な風景画ではなく花と猫に絞って作品を集めた。展示会まで残り2週間を切った日に、ブーちゃんは、突然この世を去った。1カ月前から少し体調は崩していたものの、急なお別れ。ショックを隠せなかった。

 沈んだ気持ちのまま、展示会の準備を進めた。会場にブーちゃんの絵を一枚一枚丁寧に並べていると、共に過ごした楽しい日々を次々に思い出した。

 かわいさのあまり構い過ぎて昼間は寄ってこなくなってしまったこと。それでも、夜になると必ず枕元にきて一緒に寝ていたこと。「年頃の気分屋な女の子みたいな性格でね。恋人のようだった」と振り返る。

 まだ胸は痛むものの、展示会が始まって来場者にブーちゃんの絵を褒められると少し気持ちが和らいだ。「たくさんかわいいって言ってもらえて、喜んでるかな」

 愛情を注いだ分、暖かみのある作品に仕上がったと胸を張れる。一番のお気に入りは、じっとこちらを見つめる愛くるしい表情を描いた作品。題名は「いつまでも一緒に居ようね」。ブーちゃんが語り掛けているように見える。(館林支局 越谷奈都美)

最終更新:8/4(金) 6:03
上毛新聞