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トピー工業/異形鉄筋を高密度巻き取り/コンパクトコイル来秋発売/加工効率向上、まず月5000トン

8/4(金) 6:04配信

鉄鋼新聞

 トピー工業(社長・高松信彦氏)は3日、異形鉄筋を高密度でコイル状に巻き取ったコンパクトコイル「TACoil(ティーエーコイル)」を来年秋から販売すると発表した。現在、流通している鉄筋用バーインコイルとは製造法や荷姿が異なるもので、コンパクトコイルの製造・販売は日本で初めて。サイズは直径10ミリと13ミリ、16ミリの3サイズ。豊橋製造所(愛知県豊橋市)の棒鋼工場に約50億円を投じて専用ラインを建設し、来年夏ごろのJIS取得を目指す。
 コンパクトコイルは保管コストの削減や、NC加工機との組み合わせによる加工効率の向上が大きな特徴。同社では既存の細物棒鋼の生産も続けるが、欧州と同様に日本でもコンパクトコイルの普及が進むと判断した。まずは月間5千トンの販売を見込んでいる。
 商品名「TACoil」の「T」はトピー工業の頭文字で、「A」はアドバンスト(先進的な)の意味。来秋には1トンコイルの販売を始め、翌19年秋から2トンコイルを販売する予定。2トンコイルの製造にはビレット溶接による長尺化が必要なため販売開始がずれ込む。
 同社の鉄筋棒鋼は「竹ぶし」だが、コンパクトコイルの節形状はNC加工機との相性を考慮して「ななめ節」を採用。取得するJISは鉄筋コンクリート用棒鋼(G3112)で、鋼種はSD295AとSD345。寸法形状などは別表。
 コンパクトコイルは鉄筋用バーインコイルに比べてねじれが少なく高密度なほか、縦に積み重ねられるため保管場所が直棒の約3分の1、バーインコイルの約半分に削減できる。伸線と三次元加工を行うNC加工機との組み合わせで、曲げなどの作業効率は現状比で4~5倍向上。加工時のロスを極限まで低減し、歩留まりは直棒と比べ約4%向上する。NC加工機は1人で操作するため、省人化による人手不足問題の解消にもつながる。
 コンパクトコイルを伸線・加工するには、1台当たり数千万円する海外製のNC加工機の導入が必要となる。同社ではコンパクトコイルの販売価格には若干のエキストラを検討しているが、加工の歩留まりと労働生産性の向上によって、NC加工機の初期投資は短期に回収が可能としている。

最終更新:8/4(金) 6:04
鉄鋼新聞