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被災地バスツアー 七ケ浜の中学生26人、女川など訪問

8/4(金) 14:59配信

石巻かほく メディア猫の目

 七ケ浜町向洋中の生徒有志による東日本大震災復興支援自主組織「Fプロジェクト(Fプロ)」の呼び掛けに賛同した同校の生徒26人が7月30日、最大被災地の石巻市と女川町を訪れ、当時の被害状況や復興に向けた取り組みを学んだ。

 参加したのは、1年生の時から震災学習に力を入れてきた3年生が中心で、Fプロが主催する被災地学習バスツアーとして初めて開催された。

 一行はまず、女川町を訪問した。震災の教訓を伝える「女川いのちの石碑」の1基目(女川中の敷地内)と、4基目(女川町勤労青少年センター付近)を見学。震災当時、女川一中(現女川中)に勤務していた元教諭の佐藤敏郎さん(53)=石巻市=が建立に携わった若者たちの思いを伝えた。

 佐藤さんは「これまでも女川町内には津波の恐ろしさを伝える石碑がたくさんあったが、救うことができなかったのは伝えてこなかったから。石碑を建てて終わりではなく、語り継ぐことが大切」と訴えた。

 「逢(あ)いたくて でも会えなくて 逢いたくて」と4基目の石碑に刻まれた文言を紹介。母親が行方不明だったという俳句を書いた生徒を案じながら、「当時中学生だったこの子たちは、19歳になっている。これから先何十年と語り継ぐ時間がある」と若者が行動することの意義を説いた。

 向洋中3年の伊藤葵亜梨(きあり)さん(14)は「同じ年代の人たちがこうした活動をしていてすごいと思った。石碑に刻まれている『絶対に引き留めてほしい』という思いが心に響いた」と話した。

 一行は、石巻市大川小の被災校舎や雄勝ローズファクトリーガーデン、同市北上町の釣石神社も訪れた。