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自信ないから一線で戦う、平井堅にとって音楽とは 歌い続ける意義/インタビュー

8/4(金) 15:30配信

MusicVoice

 シンガーソングライターの平井堅が、『歌バカ2』をリリースした。2005年にデビュー10周年記念作品としてリリース、200万枚を超える大ヒットを記録したシングル・コレクション・ベスト『歌バカ』から12年。今作は『歌バカ』以降のシングル全23曲を収めたバージョン、その23曲にBlu-rayが付いたバージョン、『歌バカ』に入っているデビュー曲「Precious Junk」(1995年)から「POP STAR」(2005年)までの23曲も改めて収録し、全キャリアを網羅した全46曲のバージョン、という3形態でリリースされている。なお、その3形態すべてに、tofubeats/草野マサムネ/TOKO(古内東子)/横山剣/槇原敬之/石野卓球/BONNIE PINK/LOVE PSYCHEDELICO/中田ヤスタカ/KANの10人が詞曲を提供したニュー・アルバム『歌バカだけに。』が付属する。「僕にとってすごい戦いの日々だった」と話すこの12年間の“『歌バカ』ショック”についてや、音楽の存在、歌い続けるということについて「自信がないから一線で戦いたいって思っている」と話している。その真意とは。

オワコンになることを危惧してるんだけど、ベスト盤は全然好き

──前の『歌バカ』から12年経つんですね。

 そうですね。ほんとは10周年で『歌バカ』、20周年で『歌バカ2』を予定してたんですけど、ちょっとこぼれてしまいまして。

──じゃあ20周年でベストを出したいというのは、前から?

 まあなんとなく、そういうふうなことも(スタッフに)言われてたし、出した方がいいのかなって……でもやっぱり、前回、『歌バカ』ショックっていうのはあって。前回の時も、出したくないって言ってたんですけど、ベストに関しては。

 で、その後の12年間っていうのは、僕にとってすごい戦いの日々だったから。またこのあとゼロから戦わないといけないのか、っていうのが、すごいしんどくて、出したくなかったんですけど……。
でも、結局、コンプリートされるっていうのがイヤなだけで。リスナーの方が「あ、これで網羅したな」って、平井堅の底が見えるっていうか。っていうのを……オワコンになることを危惧してるんだけど、ベスト盤っていうもの自体は全然好きで。

 なぜなら僕、シングル大好きなんで。それが戦ってきた軌跡、しかもリリース順に並んでるから、好きは好きなんですね。そのあとそっぽ向かれるのが怖いっていうだけで。

──前回の『歌バカ』のあと、そんなにそっぽ向かれましたっけ?

 あのー、僕、友達の意見っていうのがすごい大事で。スタッフと違って、内部にいるとわからないことを、すごい無責任に言うから。それで『歌バカ』を出す時、友達に「めちゃくちゃ売れると思うけど、絶対その次からセールス落ちるよ。いいの?」って言われて。で、案の定ちょっと落ちて、「ああ、言われたとおりになったなあ」と思って。

 まあ今回はそんな、現象みたいにはならないのはわかってるけど、でも、厳しい世間っていうものに、常に怯えて活動してるから。なんだって怖いんですけど。だからまあ、ベストっていうのはわかりやすいコンテンツだから、ちょっと怖いなっていうのはあります。

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最終更新:8/4(金) 15:30
MusicVoice