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すごい業績をたたき出したスズキだが、トヨタとの提携ではマツダに先を越される

8/4(金) 16:56配信

ニュースイッチ

 2017年4―6月期連結決算は2期ぶり増収、各利益は過去最高となったスズキ。国内では軽自動車販売が回復し、小型車も好調に推移した。海外ではシェア首位のインド事業が収益に貢献した。4輪車の世界販売・生産は4―6月期として過去最高を記録した。

 国内売上高は軽自動車「ワゴンR」や小型車「スイフト」などの新型車効果で2669億円(前年同期比6・8%増)。海外売上高はインドや欧州での4輪車販売の増加により、6024億円(同19・5%増)と大きく伸びた。

 国内4輪車の販売台数は16万台(同8・1%増)、生産台数は23万3000台(同15・9%増)。欧州向けスイフトの生産をハンガリーから日本に移管した。インドの販売台数は36万8000台で過去最高だった。

 赤字だった2輪車事業は新モデル投入やアジアでの販売好調により黒字化した。18年3月期は期初予想を据え置いたが、上方修正する公算が大きい。

交渉には謙虚さも必要

<専門家の見方>
 凄い業績を叩き出してきたものだ。17年1ー3月期で表面化した、国内セグメントの収益拡大のモメンタムをそのまま維持した格好である。牽引しているのが、正常化に向かう品質関連費用、国内生産台数増、軽自動車採算改善の3つだ。

 インドはGST(新間接税)導入直前の影響でやや足踏みだった。これほど、業績が好調となると自我が強くなりかねない。最も重要なトヨタ自動車との提携交渉を迅速に進める交渉には謙虚さも必要となってくる。提携の具体化はスズキが先に実現すると考えていたが、すっかりマツダに先を越された格好となった。
(ナカニシ自動車産業リサーチ代表・中西孝樹)

最終更新:8/4(金) 16:56
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