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10月から山口大学食にハラルメニュー、お披露目会好評

8/4(金) 14:20配信

宇部日報

イスラム教徒の留学生も安心して食事

 山口大(岡正朗学長)は、山口市吉田、宇部市常盤の両キャンパスの食堂で、後期の授業が始まる10月2日から、イスラム教の戒律を保てる食材を使い、調理方法にも配慮した料理「ハラル・フード推奨メニュー」を提供する。県内の大学では初めての取り組み。バングラデシュ出身で同大大学院経済学研究科2年のハサン・カジさん(32)が中心となり、5月に大学側に要望していた。学生生活の支援策の一つとして、食堂を運営する山口大生協の協力で導入。留学生との話し合いや試食会などを経て提供メニューを完成させた。

 メニューは、鶏肉を使った3種のカレーと、鶏肉のオーブン焼き。カレーは1種類ずつ週替わりで、オーブン焼きは毎日提供する。イスラム系学生以外でも注文できる。イスラム法で認められたものをハラルと呼ぶ。食堂でのメニュー化に際して、タイなどで加工されたハラル食品を仕入れ、調理器具を他のメニューと併用しないなど細心の注意を払うことで、留学生から受け入れられた。

 ハサンさんは「大学近くに適当な飲食店が無く、自炊することが多かったので、とてもうれしい」と笑顔を見せた。3日、吉田キャンパスで開かれたお披露目会には、バングラデシュ、インドネシア、アフガニスタンからの留学生とその家族13人が出席。独特のスパイスが利いたカレーを、おいしそうに頬張っていた。
 岡学長は「留学しやすい環境をつくることで、多様性のある学生がそろい、互いの成長にもつながる」と意義を語った。

 価格は、カレー450円、チキンオーブン焼き180円(いずれも税込み)。吉田キャンパスでは、第1学生食堂「ボーノ」で提供する。
同大の留学生は403人(うちイスラム圏86人)。今年7月には多宗教の学生が利用できる礼拝堂を学内に整備し、国際化において大きな一歩を踏み出している。

最終更新:8/4(金) 14:20
宇部日報