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6号車WAKO’S、ランキング首位で後半戦へ。脇阪寿一監督「今回は未知の領域」/スーパーGT第5戦富士

8/4(金) 21:04配信

motorsport.com 日本版

 8月5・6日に開催されるスーパーGT第5戦富士。今回GT500クラスのランキングトップの#6WAKO’S 4CR LC500は82kgのハンデを背負って富士スピードウェイでの夏の戦いに挑む。昨年からチームを率いている脇阪寿一監督は、前半戦を振り返りつつ、今週末に向けての展望を語ってくれた。

【写真】波乱の第4戦SUGOで、3位フィニッシュ。ランキングトップに浮上した#6 WAKO’S 4CR LC500

 2017年シーズンも大嶋和也/アンドレア・カルダレッリのコンビで参戦する#6WAKO’S 4CR LC500。4戦を終えて3度の表彰台を獲得するという安定した強さを発揮。特に開幕戦は優勝まであと一歩と近く2位だった。

 こうした安定したパフォーマンスがあってのポイントリーダーではあるのだが、前半戦を振り返った脇阪監督は、序盤2戦については「開幕戦は勝ちたかったし、富士(第2戦)も勝ちたかったです」と、悔しく感じている様子。しかし勝てなかった理由についてはチームで分析済みだという。

「勝てなかった理由を徹底的に分析していて、それはシーズン終盤(タイ、もてぎ)に対して効いてくることだと思います。クルマ側でもドライバー側でも対策を施していっています」

「第3戦では2位を獲りたかったけども、接触で後退することになってしまいましたが、そのままのウェイトで臨んだ前回のSUGOでは表彰台に乗ることができました」

「前半戦、タラレバはいっぱいあるし完璧ではないですけど、いいポジションにいるのかなと思います。自分が狙っていた点数からすると、毎戦作戦はアップデートさせていますが、ちょっとポイントが足りないかなぁという感じです」

「この富士と鈴鹿は、地味なレースになりますけど、スタッフのモチベーションを途切れさせることなく、きっちりしたレースをして、残り2戦(タイ、もてぎ)で優勝を狙えればタイトルは獲れると思います」

 ここまでは非常に安定した走りを見せている#6WAKO’S 4CR LC500。この快進撃が実現されている要因については、このように説明してくれた。

「まずは山田健二エンジニアが非常に優秀であるということ。そして、昨年から僕がマイルドなクルマを要求していて、一発で速いクルマよりも、ドライバーの頑張りで曲げてくるクルマ作りを目指しました。レースに限らず、テストも上位にいることができていますし、シーズンを通したクルマ作りができていると思います」

「目先の成績だけを追うのではなく、とにかくトータルしてドライバーが感じられるいいクルマを目指して、基本ベースがしっかりとしたクルマを山田エンジニアをはじめみんなが作ってくれています」

 今年はウェイトハンデ50kg以上のマシンにはウェイトの代わりに燃料リストリクター制限が設けられるレギュレーションに変更。以前も同様のルールはあったが、今年は合計3段階の制限区分が用意され、17kgごとにリストリクターが絞り込まれていく。

 この富士では、#6WAKO’S 4CR LC500は第2段階の制限に突入し、第3段階の手前でウェイトもある程度積まれている状態。厳しい戦いが予想される。脇阪監督も未知の領域と言いつつも、ここまでシャシー側、エンジン側で努力して改善してきた部分が、プラスに働くと語った。

「今回の領域は未知な部分です。前回までの領域はエンジニアさんたちが本当によく頑張ってくれました。パワーは出ていないしキツいのですが、その分彼らが合わせ込んでくれて、ロスがものすごく減っています。今年のLC500が速い要因でもあります」

「シャシー側でもそうですし、できるだけボトムスピードを落とさないようにエンジン側でもリストリクターを入れた領域でもロスを減らすような努力をしてくれています。それには本当に感謝しています」

「今回は少し未知な領域にいきますけど、走り出しでそのポテンシャルを見て作戦を練っていきたいなと思います。そこで我々の目標をたてて、それに対してチーム全体で動いていきます」

 そして、注目のチャンピオン争いについては、残る夏の2連戦(富士、鈴鹿)は重いウェイトで最大限戦い、勝負はウェイトが軽くなっていく最後の2戦。すでに分析済みの、序盤戦で勝ちきれなかった要因に対しての対策がうまくできれば、チャンピオン獲得も見えてくると自信をみせていた。

「ライバルに大量得点を取られても、そう簡単に追いつかれない領域にきているので、この2戦で何ポイント稼げるか。勝負は最後の2戦です。その課題は開幕戦と第2戦で見えているので、しっかり克服できたらタイトルは獲れると思います」

吉田知弘