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B29墜落の史実学ぶ 田辺市、龍神中学校1年生

8/4(金) 17:02配信

紀伊民報

 和歌山県田辺市龍神村安井、龍神中学校の1年生26人が3日、龍神村殿原の郷土史家、古久保健さん(79)から、1945年5月に殿原の山中に墜落した米軍の爆撃機B29に関する史実や、その後の地元住民らの平和への取り組みについて聞いた。

 龍神中では1年生が平和学習に取り組み、2年生は原爆投下のあった広島市を訪問、3年生は修学旅行で沖縄県に行き平和祈念公園などを巡るなど、学年ごとに戦争について学んでいる。

 今年の1年生の平和学習は、殿原にあるB29の慰霊碑に赴いて古久保さんの説明に耳を傾けることにした。

 生徒はバスで殿原を訪問。古久保さんから墜落した場所を教わり、搭乗兵11人のうち7人が死亡し、4人が脱出したことや、地元で慰霊祭を続けていることなどを聞いた。

 慰霊碑は最初、墜落現場に建立されたが、何回も移転していることや、現在の碑は高さ約2メートル、幅97センチ、重さ1トンあり、多大な費用がかかったことなども教わった。

 生徒から「なぜB29のことを研究しているのですか」と問われた古久保さんは「父は私が生まれて10カ月後に中国で戦死した。なぜ戦争が起こるのかと思い、身近な教科書として慰霊碑があり勉強した。米兵の遺族も、父を亡くした私と同じような思いがあるだろうと遺族を捜し始めた」と答えた。そして「戦争はなぜ起こるのか、いかに防ぐのか、君たち自身で考えてほしい」と語った。

最終更新:8/4(金) 17:02
紀伊民報