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製茶条例「着味着色せず」堅持を 牧之原市議会、静岡県に要望へ

8/5(土) 8:23配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 牧之原市議会は4日の全員協議会で、静岡県が廃止の方針を示している製茶指導取締条例について、近く県に要望書を提出することを決めた。「着味・着色しない『静岡茶』を堅持しつつ、多様なニーズに応じた茶の促進が図れるよう配慮を」などと申し入れる。

 このほか「条例が果たしてきた静岡茶の声価を継承しつつ、時代に即した改廃を」と求める。

 製造段階での着味・着色は、静岡茶のブランド力や生産意欲の低下をもたらす恐れがあると懸念。条例を改廃するに当たって、生産者や加工業者、消費者や有識者らと幅広く対話を重ねる必要性を指摘する。

 県の製茶指導取締条例廃止方針をめぐり牧之原市内では、市茶業振興協議会(会長・西原茂樹市長)が7月、廃止ではなく見直しを求める5項目の意見書を県に出している。



 ■時間かけ協議、静岡県に求める JA静岡経済連茶業委

 静岡県の製茶指導取締条例廃止方針について、JA静岡経済連は4日、茶産地11農協の代表者や生産者ら28人でつくる茶業委員会(委員長・松永大吾JA掛川市組合長)を静岡市駿河区で開いた。県は県議会9月定例会への廃止案提出を見送ったが、委員らは出席した県担当者に対して、生産者や消費者の意見を聞きながら時間をかけて協議していくよう求めた。

 委員会は非公開で行われた。出席した県担当者によると、県の今後の具体的な検討方法は決まっていないとしながらも、一例として茶業者や消費者を交えたワーキンググループなどを設け、条例の扱いを含めて茶業振興策を考えていきたいと説明した。県職員はオブザーバーとして委員会に毎回、出席している。

 経済連によると、委員から、荒茶段階の「着味・着色」を禁止する規制の存続を求める意見が多かった。条例が廃止され、うま味成分や発色剤が使用可能になると、農家の生産技術や意欲の低下につながるとの懸念や、風評被害で静岡茶に対する信頼が損なわれると心配する意見が目立ったという。

 条例の廃止方針を茶業界に伝えてきたとする県に対し、末端の生産者まで情報が行き届くよう求める意見も挙がった。

静岡新聞社