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<九州豪雨1カ月>各地で追悼 なお不明者の捜索続く

8/5(土) 10:44配信

毎日新聞

 福岡、大分両県を襲った九州北部豪雨は5日、発生から1カ月となった。両県の死者は36人を数え、福岡県朝倉市では5人がなお行方不明のままだ。被災地ではこの日朝から各地で住民らが手を合わせ、犠牲者の冥福を祈った。また、警察などが不明者の捜索を続けた。

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 朝倉市は死者30人(同県うきは市の1人を含む)と被害が集中した。4人の死者が出た杷木志波(はきしわ)の道目木(どうめき)集落では、公民館跡に近所の住民らが訪れ、花を手向けて犠牲者を悼んだ。

 手を合わせた坂本茂代さん(61)は「4人ともなんで助からなかったのか。その思いしかない。安らかに眠ってほしい」と悲しげに話した。妻と避難した直後に自宅が流されたという足立正男さん(72)は「まさかこんなことが起きるなんて。この集落もなくなってしまうかもしれない」と流木や土砂が積み上がったままの集落を見渡した。

 朝倉市は午前10時に防災行政無線で黙とうを呼びかけた。市役所で森田俊介市長らが黙とうし、避難所の被災者や現場で捜索にあたる警察官らも目を閉じて祈った。同県東峰村でも正午に村内一斉の黙とうがあった。

 4日時点で、住宅の被害は両県で全半壊775棟が明らかになっており、避難所など自宅外で暮らす避難者も1200人以上に上る。被災地では台風5号の接近を受け、2次災害を防ぐための応急工事が急ピッチで進められた。【佐野格、中村敦茂】

最終更新:8/5(土) 16:48
毎日新聞