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<世界陸上>サニブラウン、度肝を抜いた走りで準決勝に

8/5(土) 11:17配信

毎日新聞

 ◇男子100メートル予選(4日)

 18歳とは思えない貫禄たっぷりの走りで、日本のエース・サニブラウン・ハキームがロンドンの観客の度肝を抜いた。

 同組には、2011年世界選手権優勝で、今季世界ランキング2位のブレーク(ジャマイカ)がいた。スタート前の場内アナウンスで大歓声を浴びたのは元世界王者だけ。しかし、実力で主役の座を奪い取る。今季の躍進の要因となっているスタートでスムーズに加速して先頭に立つと、ブレークを全く寄せ付けない。0秒08先着してフィニッシュしても、笑顔は一切なし。「自分は自分。自分のレーンに集中した」と淡々と話した。

 今年から拠点とするオランダで週3回の筋力トレーニングに励み、弱かった上半身と体幹などを強化。体重は5キロ増え、体のブレがなくなった。以前のスタートは体がねじれて無駄な動きが多かったが、素早い足さばきができるようになった。

 15年の世界選手権に16歳で出場した際は、観衆の多さにのまれた。しかし、2年ぶりに戻ると「緊張しないので大丈夫かなと思ったくらい」と話す。海外で経験を重ね、心に余裕ができたからだ。

 向かい風で自己ベストタイを出し、世界の強豪の中で予選は全体6位で通過。しかし、「まずまずだったので切り替えて準決勝に臨みます」と満足した様子は見られない。見据える先は日本人初の100メートル決勝進出だけ。もはや、9秒台すら通過点に思えてしまう。【小林悠太】

最終更新:8/5(土) 11:17
毎日新聞