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山村浩二の短編アニメ特集、初日舞台挨拶で「音と映像のコントラストを楽しんで」

8/5(土) 20:05配信

映画ナタリー

特集上映「山村浩二 右目と左目でみる夢」が本日8月5日に東京・ユーロスペースにて開幕し、初日舞台挨拶に山村浩二が登壇した。

【写真】「山村浩二 右目と左目でみる夢」ビジュアル(他6枚)

この特集上映は、「頭山」で2003年度のアヌシー国際アニメーション映画祭の短編部門グランプリを獲得するなど、国際的に評価を受ける山村の短編アニメ9作を集めたもの。

山村は2016年に完成した新作「サティの『パラード』」に関して「エリック・サティが作曲し、1917年にフランス・パリで上演されたバレエの演目で、劇中にもジャン・コクトーとパブロ・ピカソらしき人物が登場します。観ていただくとわかるのですが、サイレン音やタイプライターの音など、楽器ではない音もたくさん使われています。意味があるようでない、シュールでナンセンスな音の使い方に、初演当時のクラシックバレエを見慣れた聴衆は戸惑ったのだと思います」と説明。「サティが作曲した音源をそのまま使用して、動きを付けてみました。初演を再現というよりは、当時のコンセプトとしての振り付けのアイデアを入れ込みました」と話した。

ヘンデルの曲を使用した「怪物学抄」については「あえて音楽を前面に押し出し、効果音は抑えた作りにしました。ある意味で絵と音楽の距離が合わないようにしています」と解説。今回の上映作品は音楽とアニメーションの関係をテーマに構成されていることから、「『古事記(日向篇)』以外は、音楽とアニメーションが1対1の関係になっています。鑑賞の仕方としては、音楽に身を任せながら、その映像がどのように重なるのかを追ってご覧いただくと面白いかなと思います。音に合わせて変化する映像のコントラストを楽しんでください」とオススメの鑑賞法を語った。

また今回短編として上映される「水の夢」は、ライブパフォーマンスや博物館用の映像として現在4部構成の作品を制作中。10月の完成を目標としており、この特集上映では第1部のみがスクリーンにかけられる。

最後に山村が「54分と短いプログラムですが、バリエーションに富んだ作品になったと思います。アニメーションというものは、魂を作り出すという意味もありますので、自分なりの挑戦をしている作品です」と挨拶し、舞台挨拶は終了した。

「山村浩二 右目と左目でみる夢」は、ユーロスペースにて上映中。8月11日、12日、18日、19日には山村のトークショーも行われる。なお8月26日からは愛知・名古屋シネマテークにてモーニング&レイトショー。



(c)Yamamura Animation

最終更新:8/5(土) 20:05
映画ナタリー